完璧な日々
Tジョイ大泉で「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督)を見る。
トイレの清掃作業員の日常が淡々と描かれるのみで、大したドラマがあるわけではない。
主人公は清掃を丁寧にやり、近くの神社で昼飯を食べ、仕事のあとは浅草の地下街でちょっと一杯やるのが楽しみだ。なんてこともない平凡な日常。
しかし、そんな毎日でも、少しずつ変化はある。昨日と違う出来事もある。ささやかな楽しみも見出す。そうしたディテールの積み重ねによって、仕事ってそうだよな、人生ってこうだよなと、納得させられる。なにより役所広司の演技と表情に惹き込まれる。
とくに喜怒哀楽の感情を微妙に表現する最後のアップは圧倒的で、静かな感動に包まれるエンディングになっている。いや〜、すごい俳優だな。
主人公が清掃する渋谷のトイレがどれも斬新なデザインで目を引く。映画に出たトイレを回るツアー、というのがあってもいいのでは? この映画を見て、さっそく聖地巡礼をしているヤツもいると思う。私もしたくなった(^_^;)
いや〜、じつにいい映画だった。昨年見た映画では、「ゴジラ −1」と並ぶツートップに挙げたいと思う次第であります。
架空戦記に萌え〜
いつの間にやら年末。
今年の◯を振り返ってみると、
映画はなんといっても「ゴジラ −1」。
日本映画のCGも相当進歩していて、銀座で、海の上で暴れまわるゴジラの迫力にはビビった。すぐ近くまで迫ってくるように見える。こんなに怖いゴジラは初めてだった。
前半部の海上戦、主人公の乗る掃海艇のすぐ後ろに迫ってくるシーンも怖すぎる。夢に出てくるかと思った(^_^;)
プロペラが後ろにある、いわゆるエンテ型で、高速・重武装を誇る。B29迎撃用に開発されたものの、試験飛行の直後に終戦を迎えたという不運な飛行機だ。
子どもの頃、プラモデルを作ったことのある私としては、大いに思い入れがあり、実機(CGだけどw)が縦横に飛び回り、ゴジラと対決するシーンには鳥肌が立つほど興奮した。ああ、この震電が戦争に間に合っていれば……?とは、元ミリオタ少年の見果てぬ夢なのでありました。
海軍の重巡・高雄、駆逐艦・雪風も登場する。官民一体?でゴジラと戦う。見方を変えれば、これはアメリカに勝てなかった無念や挫折感を晴らすべく、いま一度のリベンジを果たそうとした……ようにも思える映画なのだった。
まあそんな裏目読みもできるが、自分にとっては震電の架空戦記ものとして、大いに興奮し満足した作品なのでありました。もう1回見よっと。いや、来年1月にはモノクロ版も上映されるので、それも見たいなと(^_^;)。
見たいんだけど〜♫(「星のフラメンコ」のメロディで)
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』を見たいのだが、いまひとつ決心がつかない。
なぜかというと、トイレが近いので、最後まで見られるかどうか、はなはだ自信がないからだ。
じつは先日、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を見たのだが、これが2時間30分もあり、みごとに挫折。2時間20分あたりのところで、トイレに駆け込んでしまった(^_^;)。
一敗地にまみれたというか返り討ちにあったというか、すっかり自信をなくしてしまった。
「ミッション〜」は、それより長い2時間45分。とてもムリだと思う。しかし、楽しみにしていた映画なので、なんとかして見たい。思いはつのる一方だ。
そこで、いろいろ対策を考えてみた。
(1)2回見に行く。トイレに行く時間をずらせば、一応全編見られることになる。アイマックスなんかだと、料金が大変だけど(^_^;)
(2)なるべく話のダレるところで中座する。それはどのあたりがいいのか、映画の掲示板で質問する(^_^;)
(3)大人用紙おむつを付けていく。
(4)配信まで待つ。
……などだが、結局(4)あたりに落ち着いたりして(^_^;)
われながら情けない。年をとるってこういうことなのね、としみじみ思うきょうこの頃でありますwww
美人妻?
5月4日のエンジェルスの試合、相手のカーディナルスの投手は、かつて巨人に在籍したマイコラス。なんと懐かしい!
マイコラスといえば“美人妻”!
当時スポーツ新聞に取り上げられて、話題になったものだ。
たしかにちょっとキレイな人ではあったが、日本で女優デビューしたとか、その後ハリウッドで成功したという話は聞かない。だいたい、野球をやりに来たのに奥さんのことで騒がれるというのもどうよ……と思ったものだ。
というわけで、当時の投手としての実績は全然覚えていない。
あれから幾星霜。きょう登板したマイコラスは、疲れの見える中年になっていた。ということはあの奥さんも……(^_^;)
親切なNHKのことだから、奥さんの映像も出てくるかと期待?したが、それはなかった。まあ、それで良かったのかも。
というわけで、明日のエンジェルスーカーディナルス第3戦は、やはり大谷クンとヌートバーの対決?に期待しちゃうのであります。
にわかにジャズ
ユナイテッド・シネマとしまえんで、いま話題の「BLUE GIANT」を見る。
ジャズに熱中する若者たちの熱量と、演奏の迫力に圧倒された。
音楽映画というジャンルはあるが、音楽アニメというのは珍しいのでは?
いやでもジャズが好きになりそうだ(^_^;)
原作のマンガも読まないとな〜。
1時間50分という長さもいい。トイレが全然気にならなかった。
そんでもってにわかジャズファンとなった私は、自転車に付けたiPhoneのスピーカーでレイ・ケネディ・トリオの「モーツァルト・イン・ジャズ」を流しながら、ゴキゲンで帰途についたのでありました。
いや~、ジャズはいいなあ(?)
杉たるは……?
すっかり花粉の季節である。
私などもう年なので、いろんなところが鈍感になって、もう花粉にも反応しないのでは?と淡い期待を抱いていたが、それは甘かった。
きょうなど、荻窪の街中華の店で晩メシを食べていたら、目は痒くなるわ鼻水は出るわで、えらい目に。とくに目が辛い。しかし目の周りをかきむしっても、痒みはとれない。ダメなものはダメだ。
自宅には花粉用の洗眼液があるのだが……と思い出し、そうだ涙で花粉を洗い流せばいいんだ!と思いついた。そもそも洗眼液は涙の成分に近いらしい。
とはいえ、いきなり涙を流すのは難しい。なにか悲しいことを思い出そうにも、お客でいっぱいの狭い中華の店では、気が散ってとてもムリだ。つくづく俳優なみの集中力があれば……と思った。まあ卵とキクラゲの定食を、涙を流しながら食べるおっさんというのも、かなり怪しいが……?
そこで、さらに苦肉の策。中華スープを飲む際に、その湯気をまなこに当てて、花粉を洗い落とそうと試みた。以前、お湯を沸かしていて、その湯気で目を洗ったことがあったのだ。
効果は……まああるようなないような(^_^;)。湯気があたったことで、多少気分的に良くなった。
こんな状態が約1ヶ月も続くとは……毎年のことながら、つくづく杉の木が恨めしい。
ヲタクの道?
親戚の家族とアキバへ行った。
小5の長男が鉄道模型を始めたので、アキバの専門店を回ってみようというツアーだ。
延び延びになっていたクリスマスプレゼントとして、車両なり部品なり気に入ったものを買ってあげよう……という太っ腹な企画(?)も含まれている。
ネットで調べておいた専門店をいくつか回り、車両や部品を物色。長男は模型のレンタルコースで車両を走らせたりして楽しんでいた。
そんでもって、何がいい?と聞いたら、島式ホーム用待避線電動ポイントセットなるもの。そこで買っても良かったのだが、調べてみると駅前のヨドバシカメラに在庫があったので、そっちへ行くことに(^_^;)。
ちなみに次男にはガチャポンを買ってあげるつもりで、ガチャポン専門店をチェックしたのだが、これもヨドバシにあるということで、結局、ヨドバシで全部済ませてしまった。
最初からヨドバシへ行っとけよ……という話なのでありました(^_^;)。
まあ長男にとっても、アキバデビューを果たしたわけで、面白い1日になったのではないか。
ヲタクの道も一歩から……というではないか(言わない?w)