笑わせてくれ!
これもツタヤの高すぎ新作で、「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」を見る。
ミスター・ビーンで有名なローワン・アトキンソン主演の、ずっこけスパイアクションのシリーズ第三作。
先の見える落ちが多いが、そんなベタな風味も含めて、なかなか笑えた。くどい外見のアトキンソンを見ているだけで面白い。
作品の説明で、「女優陣がムダに豪華」とあったので、笑ってしまった。確かにエマ・トンプソン、オルガ・キュリレンコと、そんなに出さなくても……と思ったり。
ちなみに第二作「気休めの報酬」のキャッチフレーズは、「どんなミッションも不可能にする男」だ。作品より面白いかも……(^_^;)
アトキンソンとかスティーブ・マーティンとか、ユニークなキャラと達者な芸を見せてくれるコメディは好きなので、この先もぜひ作ってほしいものだ。
許されるウソ
ツタヤの高すぎ新作で「ボヘミアン・ラプソディ」を見る。
いまさら言うこともないが、一つひとつのエピソードがたくみに組み合わされ、クイーンの成長、仲違い、そして再結束と、ドラマとしての序破急の約束事がきちんと描かれていることに感心。そもそも、フレディのユニークなキャラは、映画の主人公として魅力的だ。
そして最後には、クライマックスのライブエイドで、極上の興奮とカタルシスを味わえる。クイーンに興味がなくとも、映画としてよく出来ているので、広範な客層を惹きつけて、あれほどのヒットになったのだろう。
ドラマ的に重要なキーポイントは、フレディが自らをエイズと知って、もはやあまり人生の時間がないと覚り、せき立てられるようにライブエイドへの参加を決意する、というくだりだ。これがライブの爆発的な興奮につながっている。
もっとも、本当のところは、フレディが自らの病気を知ったのはライブエイドの後らしいが……(^_^;)。
それじゃ、話のテンションがだいぶ落ちるもんなあ~。これは作劇的に仕方のないウソというべきだろう。映画とはそういうもので、騙すならうまく騙してほしい。
朝ドラの、やたらハグで盛り上げようとする安直な演出よりは許せるというものだ(←ちょっと違う?w)
平成最後の……
このところ、「平成最後」というフレーズがかまびすしい。
平成最後の◯◯セール!なんて広告をよく目にする。
E・クラプトンが今月来日して、5日間の武道館コンサートをするらしいが、その惹句が
「E・クラプトン、平成最後の来日!」ときたもんだ(^_^;)
クラプトンがいくら日本びいきと言っても、平成の終わりに合わせて来るわけじゃないだろ!
そもそも元号なんて知らないんでは?
私も、平成最後の買い物は何にしようか、平成最後に見る映画は? 入る喫茶店は? 読む本は?……などとふと考えてしまう。元号の変更は、景気浮揚には大いに貢献しているのかも。
こうなると、「令和初の◯◯!」というフレーズも大いに使えそうだ。
さしずめベンチャーズあたりが、「令和初の来日公演!」なんて触れ込みで夏頃来たりして。
まあ元号に関係なく毎年来てるわけだが(^_^;)
ハグ問題
先日終わった朝ドラ「まんぷく」は、私にしては珍しく、ほとんどの回を見てしまった。
ひとえに安藤さくらの魅力につられたせいだ。
しかし、やはり気になったのは「ハグ問題」である。
たとえば、終戦になって、ヒロインの姉のもとに、夫が戦地から帰ってくるシーン。
この夫婦が、みんなの見ている前で、ひしと抱き合うのである。この頃の日本人が、いくら最愛の人と再会したといっても、大勢の目の前でハグするわけないだろ!……と、
テレビに向かって激しく突っ込んだものだ。
それと、ヒロインの娘が成長して、アメリカ人の青年とつきあっているとき。デートのあとで別れるとき、軽くハグするのだが、それを見ていた身内が、「◯◯ちゃんがハグしていた!」などと言う。
「ハグする」などというのはわりと最近の言葉であり、昭和40年前後にはなかったはずだ。
ちなみに、当時私の知っていたハグは、プロレス技の「ベアハッグ」であった(^_^;)
ともかく、安直に盛り上げようとしてハグを使う傾向は、ますますひどくなっている。今回の「なつぞら」も、早くもその手を使っていて、げんなりしてしまった。
昔の朝ドラは、そんなはしたないことはしなかった。
結局、私にとって最高の朝ドラは、「おはなはん」だなあ(古すぎ?w)
元号
元号が令和に決まった。
とくに感心もしなかったが、平成も当初はあまりピンと来なかったし、これもそのうち慣れるだろう。
出典は万葉集ということで、ここしばらくは万葉集が売れるのではないだろうか。
きっとにわか万葉集マニアが続出するに違いない。
まったく軽薄な風潮だなあ……と言いつつ、じつは私もその一人だ(^_^;)
学生の頃に買って、読んでなかった「万葉秀歌(上・下)」(斎藤茂吉著・岩波新書)を本棚の奥から引っ張り出し、読み始めたところである。
天皇から一般人まで別け隔てなく、優れた和歌を集めて一冊に収めた、というのは、世界でも例のないケースではないか。それだけ、日本がわりあい差別の少ない社会だった、ということだろう。
それにしても、買ってからもう50年……大学生協のカバー(茶色と黒)もついたままのまっさらな状態、というのが、われながら物持ちがいいというか情けないというか。元号が令和にならなかったら、死ぬまで読まなかったかも(^_^;)
ま、これから豊かな日本語の世界に没頭するつもりであります。
そうだ、この際、令和のキャンペーンソングも設定したらどうだろう。
とりあえず、E・クラプトンの「いとしのレイワ」(←レイラ)なんかどうかな?(^_^;)
女の園?
歯の調子がいろいろ悪いので、いつも通っているH歯科に行こうとしたら、電話が通じない。行ってみても、人のいる気配がない。
どうやらH先生、診療をやめたようだ。まあ私が通いだしてから、30年以上は経ってるしなあ……他人の口の中に手を突っ込む仕事にも飽きて、悠々自適の生活に入ったのだろう。
それにしても、H先生の(男だけど)やさしい物言いと丁寧な対応が、いまも懐かしく思い出される。治療が終わっても、すぐまた行きたくなってしまうのだ(?)。
まあこれも、平成の想い出ということになりそうだ。
というわけで河岸を変える必要に迫られ、知人に勧められた吉祥寺の某歯科医院へ行ってみた。
ここは全員女性スタッフというのが特徴で、施設も新しく、設備もハイテク機器がいっぱい。先生の説明も丁寧で、かゆいところに手が届くような対応だ。
おまけに治療を始めるときに、「よろしくお願いします」と言われたので、面食らってしまった。それはこっちの言うセリフだろっ!と(^_^;)
図書館で本を借りて、「ありがとうございました」と言われるのと同じ違和感?を覚えてしまった。
日本的おもてなしも、ついに医療分野にまで浸透してきたか……?
まあ歯科医も過当競争だし、接客(?)もこういう対応でないと、生き残るのは難しいのだろう。
ちなみに初診の結果、私の歯は全部治すのに1年ぐらいかかる……と言われて、orz状態に。
女の園というのをせめてもの励みとして(?)、通うことになりそうだ。
これがホントの歯医者復活!……なんつって。
同時代人
ショーケン死去。
同じ世代だけに、ちょっとショックだ。
歌手としてはテンプターズ時代の「エメラルドの伝説」、「神様お願い」などをリアルタイムで聴いたし、俳優としては「前略おふくろ様」、「青春の蹉跌」などが印象的だった。
「前略~」は、駆け出しの板前という役柄がピッタリだし、ボソボソしゃべるナレーションが面白く、かなりハマった。当時ビデオがなかったので、音声だけカセットに録って聴いていたくらい好きだった。
ちなみにヒット曲「純愛」の出だしが、アランフェス協奏曲のパクリなのを早くから指摘していたのは、この私である。……関係ないか(^_^;)
「影武者」では、滑舌の悪さがたたって、セリフが聞き取れない……と酷評された。私も封切りの劇場でいらついたこと憶えている。
正式な演技の勉強をしてこなかった人の弱点だなあ、と解釈したものだ。
いいキャラだったのに、大麻事件とか暴行とか、世の中を騒がせて損をしていた。まあそれも含めて、ショーケンなんだろう。
あのまま老けていって、ちょっとヤンチャな団塊世代の老人を演じるショーケンを想像すると、それはそれでアリだと思うのだが。
それにしても、3回も結婚していたのか。倍賞美津子と暮らしていた時代もあるし、艶福家だなあ……。
ちょっと(いやかなり)羨ましいwww