ダメ出しキター!

「『糖質過剰』症候群  あらゆる病に共通する原因」 (清水 泰行著・ 光文社新書) を読む。

 


(以下アマゾンより)
◎内容◎
肥満や糖尿病は、糖質が原因と認知されつつあるが、
その他の多くの疾患も、元をたどれば一つの原因につながる――糖質の過剰摂取である。
医療の現場ではまだ少数派の考え方だが、研究成果は世界中で報告され始めている。

著者は七千を超える論文を参照しつつ、「糖質過剰症候群」という新しい概念を提唱。
裏付けのある形で様々な疾患(糖尿病、狭心症心筋梗塞脳卒中、がん、脂質異常症
アルツハイマー病、うつ病骨粗しょう症片頭痛、非アルコール性脂肪肝緑内障
白内障加齢黄斑変性などの眼科疾患、変形性関節症、五十肩、脊柱管狭窄症、サルコペニア
甲状腺機能低下症、不妊症、子宮内膜症、乾癬、ニキビ、脱毛症、逆流性食道炎、難聴、
パーキンソン病前立腺肥大、頻尿……等々)と糖質過剰摂取との関係を説く。
(引用ここまで)

 

……というような内容。

糖質制限の本はほとんど読んでいるが、ついにダメ押し、決定版的なものが出た!という印象だ。

これまでの本では、さまざまな病気に糖質摂取が関係しているのでは?と、やや遠慮がちに書かれていたものだが、この本ではけっこう大胆にそれを言い切っている。

まあ要するに、なにからなにまで糖質が悪いのよ、糖質を摂取する必要はないのよ!というわけだ。

 

確かに読み進んでいくと、あれもこれも糖質のせいか!と怖くなってくる。

これじゃ、うかつに甘いものとか食えないなあ、明日からは節制するか……と、ふだんの食生活を振り返って、反省することしきりだった。

 

読み終えたら、なんだかぐったり疲れてしまった。ここまでダメ出しされるとねぇ……

ちょっと一息いれて、お茶にスィーツでも……(これがいかんのよねw

まあとにかく、万人にオススメしたい本であります(^_^;)

本当のところは?

ゲッベルスと私──ナチ宣伝相秘書の独白

」を読む。

同名のドキュメンタリー映画の書籍版。

 

(以下、アマゾンより)

「なにも知らなかった。私に罪はない」

ヒトラーの右腕としてナチ体制を牽引したヨーゼフ・ゲッベルス103歳の元秘書が、69年の時をへて当時を回想する。

ゲッベルスの秘書だったブルンヒルデ・ポムゼル。ヒトラーの権力掌握からまもなくナチ党員となったが、それは国営放送局での職を得るための手段にすぎなかった。ポムゼルは、「政治には無関心だった」と語り、ナチスの所業への関与を否定し、一貫して「私はなにも知らなかった」と主張する。

解説を執筆したジャーナリストは、このような一般市民の無関心にこそ危うさがあると、ナショナリズムポピュリズムが台頭する現代社会へ警鐘を鳴らす。

子ども時代から始まるポムゼルの回想は、30時間におよぶインタビューをもとに書き起こされ、全体主義下のドイツを生きた人々の姿を浮かびあがらせる。(引用ここまで)

 

……というような内容。

ゲッベルスの秘書という立場にありながら、彼女はホロコーストなどの事実を知らなかったのか。知っていたが、とぼけているのか。あるいはまた、事実には近づくまいとしていたのか?……という興味で読み進んでしまう。なかなかスリリングな面白さを持った本だった。

 

本人は、「なにも知らなかった。私に罪はない」と言い、解説はこのような一般市民の無関心にこそ危うさがある……と、えんえん責めているが、ちょっと違和感を覚えた。

秘書といっても、何人もいるスタッフのうちの1人だし、速記タイピストというスペシャリストだし、そもそもゲッベルスとそんなに接する機会もなかったようだ。これを責めるのは、酷というものではないか。

かりにホロコーストを知っていたとしても、一種の自衛本能からなるべくそういう話には近づくまいとしていた……と推測できる。

当時の就職難、まして女性が仕事を得られる機会はかなり少なかったご時世だ。しかもかなりの高給。彼女が自分を守るためにそう振る舞ったとしても、誰も非難はできないだろう。

まして、彼女に何ができたのか。できたとしても、それが祖国を裏切る行為になるかと思えば、躊躇もするだろう。

だから「ハンナ・アーレント」における、アイヒマンのケースとは全然位相の違う話だと思う。

しかし、当時の世相や無関心な市民層などの空気感はよく伝わってきた。ナチズムは、こうした市民の支持から生まれ、固められていったというのがよく分かる。

 

むしろ、最後に明かされる秘話――恋人のユダヤ人青年にまつわる切ないエピソードにこそ、本作でもっとも胸を突かれた。これこそ、映画化したらどうか?と思った次第。

とまあ、いろいろ考えさせられる本でありました。

話題の本

「日本国紀」(百田尚樹著)を読む。

500ページを超える日本通史だ。

山川の日本史なんかと比べると、さすがに独断と偏見?に満ちていて、面白いったらありゃしない。教科書は淡々と事実を紹介するだけだが、この本は佳境に入ると、「こんなことはありえない!」とか「まったくつきあえない国だ」とか、著者の私見が炸裂するのである。思わずふんふんと頷いてしまう。さすがベストセラー作家の百田、面白く読ませる。

というか、昔読まされた歴史の教科書がいかに無味乾燥なものか、あらためてよくわかった。

 

とくに幕末から明治維新、日清・日露戦争ぐらいまでがめっぽう面白く、「日本えらいジャン!」と素直に思ってしまう。

逆に、昭和に入ると、ブロック経済の戦争へ導くアメリカの罠にはまったり、ドイツと同盟を結んだりと、先を読めない視野の狭さに歯がゆい思いをする。

もっとうまくやれよ、といいたくなってしまう。まあ今だから言えることだが。

 

通読してみると、日本が誇らしくもあるが、反面いかに外交ベタで、純情な国であるかを再認識した。この先、魑魅魍魎のうごめく世界をどう生き抜いていくのか……つくづく心配になる。

 

とまあ、いろいろなことを考えさせられる本だった。

500ページもあるので、他人に気安く勧められないのがアレだが、いや~、読み応えあったなあ。

感涙w

ユナイテッドシネマとしまえんで、「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」を見る。

たまにはぜいたくをと、IMAX3D、ウインブルシートの全部乗せを奮発。普通の大人なら3000円コースだが、シニア料金2200円で済んだ。こういうときは、年よりなのがうれしい。まだ高いけど……(^_^;)。

 

で、映画は迫力満点の怪獣バトルの見せ場が盛りだくさん。いやはや、面白すぎて疲れた。

随所にゴジラシリーズへのリスペクトが窺えるのがうれしい。監督は相当なゴジラオタクのようだ。

最後のクレジット・ロールでは、モスラのテーマが流れてきて、思わず胸熱に。

キル・ビル」の最後に、梶芽衣子の「怨み節」が流れてきたとき以来の感動?だ。メイド・イン・ジャパンのコンテツがここまで愛され、育つとは……感無量であります。

 

途中までは、チャン・ツィイーは出ているし、中国が重要な舞台になっているので、また中国におもねってるなあ~と思っていたのだが。

最後の印象としては、ゴジラ万歳、日本エライ!ではないか。ここのところの米中貿易戦争、安倍・トランプの日米蜜月ムードを象徴しているのか?と、深読みしてしまった。

 

クレジットロールのあとのおまけ映像を見ると、次は「キングコング対ゴジラ」のようだ。日米のトップキャラの激突……こりゃまた楽しみだ。

 

当初の予想としては、「シン・ゴジラ」でせっかく斬新なゴジラ像を開拓したのに、またハリウッドにやられてしまうんだろうな……と思っていたのだが、杞憂だった。これはこれ、あれはあれで、どっちも素晴らしい。

「♫君には君の道があり 僕には僕の道がある」(「若い二人」by北原謙二)などと口ずさみつつ、豊島園を後にしたのでありました。

新しい選択?

稲垣えみ子サンに刺激されて、ミニマリスト生活第2弾に突入。

1弾は掃除機をほうきに替えたことだが、今回は、「洗濯を風呂のついでにする」ことにした。

 

その日に来ていた下着類は、風呂に入ったときにチャッチャッと洗ってしまう。

洗濯石鹸をちょっと湯に溶いて、下着類を風呂から上がるまで洗面器に漬けておく。なにしろお湯だから洗浄力は抜群だ。そもそも1日着ただけのパンツなんて、たいして汚れてもいないし、これで十分。軽くすすいで、お風呂場に干しておく。翌日、かなり水気が抜けたところで、正規の物干し場に移して乾かす――という具合だ。

 

風呂の湯を使えるし、手間はかからないし、このシステムだと下着のストックも少なくて済む。まさに一石三鳥?のミニマリズムだ。

自分の手を動かすことによって、なんとなく達成感も感じられるのが、意外な収穫だった。

 

こうしてみると、洗濯物がいっぱいになるまでほっておいて、いちどきに洗濯機にかける……というのは、ずいぶんムダなような気が。なんでも電化製品に頼るというのは、マチガイではないのか?と、近代の機械文明に疑問を抱いてしまった。

 

そもそも、洗濯機というものに疑問を持っている。

いつぞや、うっかり胸ポケットにボールペンを入れたままポロシャツを洗濯してしまったことがある。気がついたのは洗濯が終わった後で、真っ青に。ところが、ペンはまったく濡れておらず、また別な意味で青くなった。洗濯機って……洗えてないじゃん!と(^_^;)。

洗濯物を入れすぎてキツキツになったせいだろうが、それ以来、どうも洗濯機を信用できない。

てなわけで(?)、賢い“選択”が必要だなあと思うきょうこのごろでありますw

深夜のひそかな愉しみ

夜中の所在ないとき、ふらっとコンビニやドンキなどを回るのは楽しい。私のひそかな愉しみである。

先日も、ローソン100でものぞいてみるかと、新青梅街道の上石神井店へ行ったところ……アレレ? 

ローソン100ダイソーの看板が並んでいる。どういうこと?

 

入ってみると、なんとローソン100ダイソーの共同店舗ということらしい。ローソン100は食品、ダイソーは日用雑貨を受け持っている。お互いの得意分野をいいとこ取りした店舗、ということだな。

これはある意味、100均の理想かも。

ダイソーも面白いのだが、夜中に開いている店はないのが不満?だった。それが解決されたことになる。

 

店員によると、経営主体はローソンで、

都内ではすでに数店舗、展開しているとか。

いろんなことを考えるもんだ……と感心。

目新しさに惹かれ、食品や雑貨など、ついいろいろ買い込んでしまった。まんまと敵の術中にはまったことになる(^_^;)

 

そこで、ふと思った。

行って楽しい店といえば、ヨドバシカメラが筆頭に挙げられる。

ヨドバシの深夜営業店が欲しい!……って、まずムリか(^_^;)

やめられないとまらない

吉祥寺ヨドバシで、「ゴッドファーザー12のブルーレイを買う。

デジタル・リマスター版とかで、現在入手できるものではこれ以上の高画質は望めないようだ。

それに、なんたって、価格が1080……この名作が、こんなに安くていいのか!(いいけどw

昔、はるかに粗い画質のレーザーディスクを、9800円ぐらい出して買った私の立場は!?(誰も知らない?)

 

さっそく帰宅して鑑賞。

コッポラの完璧な絵作り、マーロン・ブランドを始めとする俳優たちの名演技に、目を奪われる。そして、触れ込み通りの高画質に感心。

見始めるとついついやめられず、3時間を最後までノンストップで鑑賞してしまった。いや〜、面白いなあ「ゴッドファーザー」は。やっぱり、時々無性に見たくなる映画だ。

 

一気に見終わった、というのはもうひとつ理由がある。

このディスクは、途中でストップして電源オフにすると、次はまた最初の著作権云々の画面から始まってしまう。つまり、レジューム機能がついてないのだ。かったるいったらありゃしない。安いのはこのせいか?orz

というわけで、いろいろな意味で、見始めるとやめられない映画――なのでありました(^_^;)