シリーズ第3弾は?
ユナイテッドシネマとしまえんで、「ロケットマン」を見る。
タイトルを聞いたとき、金正恩(byトランプ)のことか!と思ったが、そんなこたぁない。
エルトン・ジョンの伝記映画でありました。
同時代人とはいえ、エルトン・ジョンにはさして思い入れがないのだが、映画はなかなか面白かった。
親の愛情の欠如に悩み、アルコール、ドラッグ、過食症などいろんな依存症に苦しむ半生を、ミュージカル仕立てでたくみに描いて飽きさせない。
やはり先行の「ボヘミアン・ラプソディ」に比べると、劇的な要素という意味で、興趣が落ちるのは否めない。
あちらはF・マーキュリーが悲劇的な死を遂げたのに対し、エルトン・ジョンは数々の依存症も克服し、いまも存命で、同性と結婚して幸せに暮らしているわけだし。
それに、やはりエルトン・ジョン自身がブサイクな男というのが、客を呼ぶという点では、一番のネックではないか?(^_^;)
主演のタロン・エガートンは十分ハンサムなのだが……。
エルトンに似せようと、メーキャップや髪型で、涙ぐましい努力をしているのが印象的だった。
この映画でビックリしたのは、(クレジットロールで確認したのだが)劇中の歌をタロン・エガートン自身が歌っていること。
それに、エルトンの太った母親を演じているのが、まだ若いブライス・ダラス・ハワードだと、途中で気がついたとき((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
これが最大のサプライズでありました(^_^;)
さてさて、「ボヘミアン~」に次いで、イギリス人でゲイのミュージシャンを描いたこの路線(?)、次は誰になるのだろうか。
まあいっぱいいそうだから、題材には事欠かない?(^_^;)
長けりゃいいってもんだ(?)
ツタヤの高すぎ新作で、「恐怖の報酬 オリジナル完全版」(ウィリアム・フリードキン監督)を見る。昔見た77年版は、不入りで頭に来た配給会社が、フリードキンに断らずに30分カットしたものだという。
だいたい映画というのは、最初に公開したバージョンが一番良くて、ディレクターズカット版とか全長版とかいうのは、およそつまらなくなるものが多い。
ところが、これは正反対で驚いた。
傑作ではないか!
全体の印象が、かなり違う。77年版では駆け足気味でよく分からなかった4人の男たちの背景をじっくり説明しているので、感情移入してしまうのだ。
したがって、その後に展開される、おんぼろトラックでのニトロ運搬という地獄巡りのスリルが、いやが上にも盛り上がる。死なないでほしい、無事に戻ってほしい――と、つい4人を応援してしまうのだ。
吹きすさぶ雨風のなか、朽ちた吊橋を這うように渡るシーンは圧倒的な迫力で、いま見ても心臓を締めつけられるようだ。
撮影の裏話によると、トラックは本当に5回転落したとか(^_^;)。CGのない時代の、まさに本物の迫力だ。
ちなみにクレジットロールによると、スタント・コーディネーターはバド・イーキンス。マックィーンの親友で、「大脱走」などでスタンドインを務めた人だ。
なんとも救いのないエンディングに唖然とするが、これが不入りの原因のひとつではないか?と思った。
なにしろ当時は、ハッピーなSFファンタジーの「スターウォーズ」が大ヒットしていたのだから……。
時代に合わなかったのだろう。
つい2回見てしまった。やはりフリードキンの演出力は大したものだ。触れ込みの通り、彼の最高傑作、といっていいかも知れない。
その後の彼の不遇を思うと、残念な気持ちになるが……。
それにしても、前半の長さが違うだけ(たぶん)で、これだけ印象が違うとは。映画って不思議だな、としみじみ思う。
やはり、いいジャンプをするには適度な助走距離が必要なんだな……とは、いま思いついた喩えであります(^_^;)
昔昔、聖林で
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を封切りで見る。1969年のシャロン・テート事件を中心として、当時のハリウッドに生きる人々の悲喜こもごもを描いている。
ディカプリオとブラピという二大スターを持て余すことなく、その持ち味を存分に発揮させているのは、さすがタランティーノだ。
ディカプリオの落ち目の俳優が「オレはもうダメだ」と泣き出すあたりは面白くて笑ってしまった。コメディの才能もあるなあ、この人は。
彼のスタントダブルであり良き友人でもあるブラピも、肉体美を誇示したり、元グリーンベレーという強さを存分に見せつけたりと、カッコいいったらない。
こういう俳優の新しい面を発掘できるのは、タランティーノの才能だろう。誰も「足らんてえの!」とは言えないはずだ(^_^;)
そして、シャロン・テート事件が刻々と迫るにつれて盛り上がるサスペンス。最後に展開される惨劇を、見たいような見たくないような。ところがその結末は……?。
というわけで、タランティーノにみごとにしてやられた映画でありました。やっぱりタランティーノは面白い。一筋縄ではいかない、食わせ者だ(褒めている)。
この映画の見どころは、当時のハリウッドの風景が贅沢に再現されているところだろう。町並みや車、ファッションなど、1969年を見事に蘇らせている。
音楽も懐かしいものばかり。タランティーノの選曲のセンスは今回も抜群で、とりわけホセ・フェリシアーノのカバーした「夢のカリフォルニア」には、シビレてしまった。そして、最後に流れるのはヴァニラ・ファッジの「キープ・ミー・ハンギング・オン」。涙がチョチョ切れた(^_^;)
その他、分からない曲とかかなりあったので、レンタルDVDが出たら、じっくりチェックしたいものだ。
ちなみに、1969年は私にとっても思い出深い年だ。なんせこの年に大学に受かって、上京してきたのだから……。
あれから50年。この年のことだけは、まるで昨日のことのように覚えているから不思議なものだ。
まあ、あの頃からたいして進歩してないような気はするが、あまり考えないようにしようっと(^_^;)
新居周辺の話題
◉違和感
引越しの際、思い切っていろんなものを捨てたせいか、部屋の空間にはかなり余裕ができた。
空間の余裕は心の余裕につながる……とは、今思いついた言葉だ。
なるほど、だだっ広い豪邸に住んでいる人の気持ちが、ちょっとは理解できるような気になった。
それでも不要なモノはちらほら目につく。捨てられない昔の本とか写真とかという類だ。
次の引越しまで、これはもう動かないだろう。
といいつつ、次の引越しはなさそうなのだが(^_^;)
◉右傾化?
新居のキッチンでは、水道をはさんで右にガスコンロ、左に調理スペースがある。旧居はこの逆で、そのレイアウトに慣れていたので、けっこうストレスを感じる。
ガスの火加減を確認するのに、これまでは左に体を傾けていたのに、右にしなければならない。なんかやりづらい。バイクで曲がるとき体を倒すのに、右と左では人によって得手不得手が違う、と言った人がいたが、それと同じようなものか。
慣れない動きで腰を痛めないようにしないと(^_^;)
◉左右から上下へ
水道栓は左右にひねるタイプのものを長い間使っていたが、新居は上下に動かすタイプだ。
これはワンタッチで動作は速くなるが、微妙な調節がしづらい。人間工学的にはちょっと疑問な操作方法だと思う。それとも……単に慣れの問題?
それに上下のストロークが短いので、うっかりするとすぐ大量の水が出てしまう。これは水をたくさん使わせようとする水道局の陰謀ではないか?と、勘ぐってしまった(^_^;)
◉リピ確定
うちの近所の東八道路沿いに、「むさしの森珈琲」がオープンした。すかいらーくグループが展開しているコメダ風コンセプトのカフェで、居心地のいいアメニティが特徴だ。
今回驚いたのは、「全席電源付き」という点だ。
これは画期的ではないか。電源席あり、を売り物にしている店は多いが、どこに座っても電源を使える、という店はまだ少ないと思う。
もちろんフリーWi-Fiもある。長居してくれと言わんばかりではないか。
これが、自転車で10分足らずの距離にあるという点が魅力だ。リピ確定!
ノマドワーカーたる私にとって、ここに来れば確実に電源を使えるという安心感は、何にも替えがたい。
これでわがMacBook Airのバッテリー購入問題は、またまた延び延びになってしまった(^_^;)
ベランダ天国
いまのところ、新居でいちばん気に入っているのは、ベランダである。部屋から一歩出ただけで、温度も違うし外気は爽やかだ。
室内とはまるで違う空間である、という当たり前のことに驚く。
人工芝マットを敷いて裸足で歩き回れるようにして、
コールマンのキャンプ用リクライニングチェアを置いた。
これに座って、夏の終わりの爽やかな風に当たりながら、黄昏の空に上がった月を眺めていると、なんともアウトドアな?気分になれるのだ。
余は満足じゃ……などとつぶやいたりして。
きょうはMacBook Airを持ち出して、原稿を書いてみた。
カフェなんかで仕事をすると、うちにいるのとは違って、多少やる気が出るのだが(自社比)、うれしいことにベランダでも同じ気分になれた。
空気感のマジックだろう。
おかげでサクサク仕事は捗り、あっという間に終了。これからは、ベランダで仕事をするかな?(^_^;) 机も置いたりして。ついでに食事も……?
問題は、Airのバッテリーがかなり減っているので、電源コードを室内からえんえん伸ばして使っていることだ。カッコ悪い……orz
(さっさとバッテリー買え!って話なんだがw)
引越し――思い出すことなど
◉トイレの水害
旧居では、トイレにウォシュレットを自分で取り付けており、引越しの際、これを移設した。ここで事件が起きた。
まず取り外すためには、水道の元栓を閉めなければならない。ところが、戸外にあるこの元栓、回そうとしてもびくともしない。長い間に、固着してしまったようだ。
いくら力を入れてもダメなので、仕方なく水道局に電話した。すると、そういうことには水道局は直接タッチせず、外部の関連会社に委託しているという。
来てもらうことになると、出張費とか技術料など、けっこうな費用が発生するというのだ。
オイオイ、それはないぜ……orz ということで考えた結果、元栓はいじらずに取り外すことにした。トイレに入っている配管の止水栓を開けてウォシュレットを速攻ではずし、本来の栓をババッと閉めてもとに戻そう……と。多少水は溢れるだろうが、サクサクとやってしまえ大丈夫だろうと。
ところがそんな甘いもんじゃなかった。
ドライバーで止水栓を緩めたとたん、えらい勢いで水が溢れ出してきて、真っ青!!! なんてこった!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
あわてて元通りに力をこめてネジを閉めようとしたたが、なかなか閉まらない。この間、時間を止めてほしいと切に願った。神様仏様マハメッド様など、ふだん信じてもいない神様を総動員して祈った。
なんとか元通り閉まったときには、トイレ内に水が溢れて、ノアの洪水のよう。人生で2,3番目ぐらいの危機だった(ちなみに1位は、30年前の賃貸マンションでの大規模水びたし事件w)。
幸いトイレの外には溢れてなかったので、雑巾やタオルケットを総動員して水を吸いまくり、拭き取ってなんとか事態を収拾。どっと疲れた。寿命が2年は縮んだな~。
引越しどころか、部屋が水浸しになって損害賠償が発生するところだった(^_^;)
で、再び元栓対策を考えた。要するにネジの回転をスムーズにすればいいということだから、自転車でよく使っている潤滑油を注せば?――と思いつく。油類なら、幸い売るほどある。
さっそく愛用のシリコンスプレーを、元栓の軸部分にシュッシュッとかけてみると、あっけないくらいあっさりと回ってくれた。
なんだよ……この程度の作業で技術料とかとるわけ?と、水道局にがぜん不信を抱いたのでありました(^_^;)
教訓①――水の溢れる力はあなどれない。
教訓②――水道の元栓が回らなくなった時のために、自転車油を常備しておこう!?
◉ベランダの幸福
こんどの住まいは二階で、ベランダがわりと広い(自社比)。
そこで人工芝のジョイントマットを敷いて裸足で出られるようにして、キャンプ用のリクライニングチェアを置いた。風の心地よい日など、これで寝そべっていると、さながら別荘気分になれる。これ以上の幸せがあろうか ?……なんつってw
これで夕陽と湘南の海と富士山が見えたら、言うことないんだけど(^_^;)
◉エアコンの皮肉
エアコンも移設したが、ホースが古くなっているので換えたほうがいいと職人さんに言われ、仕方なく了承。1万円ぐらい掛かってしまった。
これだけお金をかけたのだから、使わなきゃ損?と思ったのだが、窓を開けているとけっこう気持ちいい風が入ってくる。こんどの部屋は鉄筋なので密閉度が高く、エアコンは必須と思っていたのだが、これは意外だった。
入居してからこの方、まだ一度もエアコンを使っていない。せっかく金かけて直したのに……とアンビバレンツな心持ちであります。
ちなみに職人さんいわく、「冬でも時々冷房をオンにしたほうがいい」と。冷房と暖房ではホースが違うので、その方が長持ちするそうな。勉強になりました(^_^;)
◉ダイソーはエライ
引越しに際して、ダイソーはけっこう利用した。荷物を縛るバンドとかテープ、突っ張り棒、掃除関連の商品、ジョイントマットetc.を買いまくったものだ。
思えば、昔の引越しで同じものを揃えれば、かなりの出費になったと思う。それがほとんど百均で揃ってしまうのだから、便利な世の中になったものだ。まあなんでもダイソーで揃えるのもどうかと思うが、それで間に合うのだから仕方がない(^_^;)
じつはキッチンに敷いたジョイントマット、色を失敗したかな?と思ったが、それでも全部替えても大した金額じゃないし……と思ってしまう。百均が賑わうわけですな。
たいそう助かりました。
引越し前後の話
引越し終了。
熱中症で死ぬこともなく、なんとか無事にひとり民族大移動を終えた。怒涛の一ヶ月間だった。そこで引越し前後を振り返ってみる。
◉ベロスターのパワーモードの存在価値に気づく。
電アシ・ベロスター号は、ふだんオートマチックモードで使っている。その上にはパワーモードというのがあるのだが、ほとんど使ったことがない。
しかし今回、その威力を知る事になった。
イケアのバッグに荷物を大量に入れ、リアキャリアの両側にぶら下げて運んだのだが、重いので普通の自転車ならかなり体力を消耗する。
しかしパワーモードにすると、ほとんどなんの力もいらず、普通に走ることができた。じつに頼もしい。
また、台風が来た頃、向かい風が強くて難儀したのだが、このときもパワーモードにしたら、すいすい苦もなく走ったので、正直驚いた。なるほど、パワーモードというのは、こんなときに使うのか!とガッテンした。
◉風呂の快適さ
新居の風呂は、ボタンひとつで注水から風呂焚きまでやってくれる。終わったら、女性の声で「お風呂が沸きました」と言ってくれる。思わず、「うちにカミさんいたっけ?」と思ってしまった(^_^;)
で、これまでと違って余裕のある浴槽に手足を伸ばして浸かると、思い切りリラックスできるし、なんともいえない幸福感に満たされる。藤原道長の和歌「この世をばわが世とぞ思ふ望月のかけたることもなしと思えば」の気分である。
これはもう、前の風呂には戻れない……。地位や名誉を手に入れたヤツが、悪いことをしてでもそれを守ろうとする気持ちが、じつによくわかった。
そこで、至るところで風呂の自慢をしていたら、ある人から「うちの浴室には乾燥機能、冷暖房、それにテレビもついてるよ」と言われてしまった。上には上がある……orz
◉新居の周囲は
お年寄りと母子家庭ばかり。自分なんか若い方かも。
私のいる棟は全部で40室くらいあるが、入居しているのは范文雀……いや半分弱。つまりガラ空きで、閑散としている。あまり出歩く人を見かけないのも、年なので出るのが億劫なのかも?
基本的に自主管理なので、清掃なんかもやらされるんだろうな?と気にしていたのだが、わりとラクそうなので安心した。
ある団地では月1回全員が出て清掃するきまりがあって、出ないと1000円とられる……なんて話も聞くが、ここはそんな義務はない。各人の自主性に任されているとのことだ。怠け者にはありがたい(^_^;)
奇特なことに、いつもせっせと掃除してくれる人がいるとか。日本人のきれい好きな習性に感謝……でアリマス(^_^;)
私も、たまには階段のゴミ拾いでもしてお役に立ちたいと思う。なにしろ、雑草を抜く作業があるとしたら、どれが雑草でどれがそうでないか、さっぱり分からないのだから(^_^;)
で、今回の引越しの結論――とにかく疲れた。この年で引越しなんてやるもんじゃないな、としみじみ思った次第でアリマス(^_^;)