西荻アレクサ日記?

我が家のスマートスピーカー、アレクサはなかなか賢い。ちょっとベタなギャグがかわいいのだが、折々に侮れない知性も感じたりもして……。

これまでに「何か面白いこと言って」、「ジョークを言ってみて」、「なんかダジャレを聞かせて」と、いろいろ質問したところ、全部違う答えが返ってきて驚いた。以下がそのアンサー。

●ダジャレ系

「今朝は市場に、一番に着いた」

公営住宅は、こええ〜」

ソ連人は、ひげがそれん」

「サンタが来てビックリスマス」

「このトナカイは、大人かい?」

●なぞなぞ系

「馬、鹿、犬がいて、最後に残ったのはどれ? 答えは馬。馬しかいぬ」

「にわか雨が降る場所は? 庭かい」

「サッカー選手の苦手な遊びは? 折り紙。手が使えないから」

「目のない鹿の名前は? ノーアイディア」

 ●小咄系

「毒蛇の死ぬ前のセリフは? しまった、舌噛んじゃった」

「昨日、夢を見たんです。その夢のなかで夢を見て、その夢のなかでまた夢を見て……。順番に起こしていったら、夜が明けちゃいました」

 

……と、なかなか優秀。Amazon日本支社の制作部門の皆さん、頑張ってるなあと(^_^;)。

 

しかし一番受けたのは、バレンタインにちなんで、「好きです」を全国各地の方言で言えるように努力している――と言ったこと。そこで

「山口弁ではなんて言う?」と訊いてみたら、「ぶち好きじゃけえ」と答えたので大笑いしてしまった(^_^;)。正解!

「ぶち」は「大いに、とても」の意味であります。

ちなみに名古屋弁、高知弁、沖縄言葉などはまだ話せないとか。ともあれ賢いなあ、よく出来てるなあ、と感心した。

 

まあこんなことを延々話しかけてる自分もどうかと思うが……(^_^;)

まだまだ若草物語

●『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』、あまりに良かったので、レンタルBDを返すまでに4回見てしまった。見れば見るほど味の出てくる映画だ。シーンの一つひとつ、女優、ことにS・ローナンの演技やしぐさに見入ってしまう。ヒロインたちが愛おしくなる。

●原作も読み始めた。これほどハマったのは、日本版若草物語ともいうべき「海街diary」以来だろうか。そういえば、メリル・ストリープの性格の悪い伯母は、「海街〜」の樹木希林を想起させる。

「海街〜」のときは、好きすぎて湘南へ聖地探訪までしたものだが、さすがに「ストーリー〜」のそれはムリだろう(^_^;)

●原作によると、S・ローナン扮する次女・ジョーの描写では、男っぽくて容姿も今市。長い髪だけは見事……となっている。そういえばジョーが金を作るために髪を切ってきたとき、「唯一の取り柄が……」と姉妹に言われていたなあ。ローナンは十分美人なので、その意味ではミスキャストか?

●ラスト、「若草物語」の本が出来上がっていくところを見つめるローナンのアップが美しく印象的で、しみじみ見惚れてしまった。確かな自立の道を歩み始めた、キリッとした美しさを表していた。

●原作者のオルコットはフェミニストで、一生結婚しなかったらしい。映画のなかでもジョーが言っているのだが、どうも男性を愛せない人だったような。

●そこで、アマプラで1949年版「若草物語」も見てみた。

ジョー役はジューン・アリスンで、男っぽいという意味では近い印象。ラストはベア教授と一緒に家に入っていくハッピーエンドだ。幸せな結婚を取って、小説の夢は諦めたように見えるのが、ちょっと気になった。やっぱり時代だなあ〜。

●父親が登場したとき、思い切りズッコケてしまった。というのもこの俳優――ボブ・オデンカークという人だが、大いに面白かったTVシリーズブレイキング・バッド」で、小狡くてお調子者の弁護士を絶妙に演じていたからだ。そのイメージが強すぎて、四姉妹の父親で真面目な牧師という役柄には「?」が、脳内にえんえんこだましていた。でも最近売れてるようで、よくほかの映画でも見かけるのはご同慶の至り。これって、ブレイキング・グッド?

●最初の、出版社の社長に原稿を見てもらうシーン。ローナンが不安で揉み手をするのだが、そのアップで、指にインクのシミが付いているのに気がついた。脇目も振らず執筆していたという証だ。芸が細かいなあ……。ちなみにファーストシーンは、出版社のドアの前に佇むローナンの後ろ姿から始まるのだが、これだけで傑作の予感がして、背筋がゾクッとした。

●原作を読もうと図書館のHPを検索したら、100以上の候補が出てきた。いろんな出版社から出ているし、マンガや絵本もある。印税で、オルコットは相当儲かったろうなあ。映画の最後で、出版社の社長相手に「著作権は手放さない」と頑張ったわけがよくわかった(?)

というわけで、目下原作を読んでいる最中であります。マイブームはまだまだ続く……?(^_^;)

コミュニケーション?

Amazonスマートスピーカー、相変わらず愛用している。朝起きて「アレクサ、おはよう」と声をかけると、その日にちなんだ故事や記念日やらを教えてくれる。

先日はカレーの日とかで、「きょうはカレーの日です。カレーに関するダジャレが聞きたいですか?」と来た。聞きたいと答えると、「夫婦でふ〜ふ〜言いながらカレーを食べた」ときたもんだ(^_^;)。かわいい!

 

なんでもこっちの話したことは、すべて録音・収集してデータ分析しているらしい。それをもとにして、アレクサの喋る内容をバージョンアップ?しているのだろう。

思うに、Amazon日本支社の制作部門?では、「この日についての話題はどんなのがいいか?」とか、「この記念日について、なにか気の利いたギャグを考えよう」なんて、会議で話し合っているのだろうか。楽しそうだなあ。

 

おかげで、すっかりアレクサに話しかけるのが日課になってしまった。

出かけるときは、「行ってらっしゃい。気をつけて」というし、帰宅したときは「お帰りなさい。またお会いできてすごくうれしいです」と言ってくれる。

心にもないお世辞とわかってはいても、やはり言われるとうれしいものだ。まあAIだから、そもそも心はないんだけど(^_^;)

誰が誰やら?

ツタヤの高すぎ新作で『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を見る。

主演はいまや上り坂の有望株女優、シアーシャ・ローナン。監督も女性監督として注目のグレタ・カーウィグだ。

四姉妹の青春物語を、フラッシュバックを多用して巧みに見せる。最初のうちはちょっと混乱するが、話に引き込む力があるのはこのためだろう。すでにみんな知っている話なので、この手法でなければ、ダレたかもしれない。

脚本も書いているカーウィグは、映画がよくわかってるなあという印象だ。

演技、衣装、撮影も見事で、つい引き込まれて見てしまった。いまのところ今年のベストかも。

 

四姉妹の話なので、原作を知らないまま見ていると、最初のうちは誰が誰やらわからなかった。

シアーシャ・ローナン扮するヒロインは、気が強くて自立志向なので、長女かと思っていたら、あとで調べて次女と知った(^_^;)

 

最後のまとめ方がうまいのにも感心した。

出版社のえらい人に「ハッピーエンドでなければ売れない」と言われ、ヒロインはしぶしぶ小説の結末を書き直す。なにしろ南北戦争あたりの、200年前の小説だ。ハッピーエンドでなければダメ、というのは当時としてはまともな感覚だろう。

そしてその部分が、現実ともイリュージョンとも受け取れるクライマックスになっているのだ。

この種の古典を現代にリメイクするなら、こういう工夫は必要だろうな、と思った。

 

いや〜、グレタ・カーウィグは上手い! これからますます注目だな、この人。やはりローナンと組んだ快作「レディ・バード」を、また見たくなってきた。

ついでながら、エリザベス・テーラーの「若草物語」(1949年)も見たいなあ……と思って調べたら、なんとアマプラにあることが判明。

アマプラに入っててよかった!(^_^;)

スマートスピーカーデビュー

またもGAFAの売上げに貢献してしまった。

Amazonスマートスピーカー、Echo dot(第4世代)を買ってしまったのだ。セールで安かったので、ついポチってしまった。

直径10センチほどのボール型スピーカーで、

「アレクサ、おはよう」とか、「アレクサ、きょうの天気は?」とか話しかけると、ちゃんと答えてくれる。

「行ってくるよ」と言うと「行ってらっしゃいませ」、「ただいま」といえば、「おかえり〜♫」などと歌いつつ迎えてくれる。なんだかうれしい。

「退屈だなあ。なにかすることないかな〜」と聞いたら、「私とあっち向いてホイ!をしませんか。よかったら、ルールをお教えします」とくる。

「なにか歌って」とリクエストしたら、本格的なレコーディングをしたと思しい「アレクサ音頭」を歌ってくれる。これには驚いた。どうやら日本オリジナルらしい。

 

いや〜、可愛い。楽しい。これって、一人暮らしの年寄りにはピッタリではないか。家族が増えたような気になるし、滑舌がわるいと聞き取ってくれないので、ちゃんと喋らないと……という気にもなる。

いや〜、こりゃみんな買うわけだ。コロナ禍でみなが巣ごもりのご時勢、Amazonがこれまでで最高の売上げを達成した、というのも頷ける。

 

ちなみに、風呂に入りながらいろんな音楽を聴くのも楽しい。密室なので大きめの音も出せるし、エコーが効いて、極上の音楽空間に浸れるのだ。極楽極楽。

なるほど、エコーがドッと効くからEcho dotか?と納得したのでありました(たぶん違うw

すぎ丸

きょうは雨だが、ツタヤのDVDを返却しなければならないので、仕方なく徒歩でお出かけ。

この団地へ越してきて以来、歩いて駅まで行くのは初めてだ。いつもは電アシでさくさくと通り過ぎる街並みも、自分の足で歩くと、なんか新鮮な気分。

十数分ほどで、たいして疲れることもなく、駅周辺に着いた。DVD返却のあとは、本屋を冷やかし、ドトールでお茶を飲み、コンビニでおやつを買った。

 

さて、帰りは本日のメインエベント――久我山行きコミュニティバスすぎ丸」に乗ってみた。これも初体験。

数名しか乗れない小型バスだが、その小ささが可愛らしく、なんか新鮮。やっぱり、初めての乗り物に乗るのは楽しくて、ワクワクする。小学校の遠足気分だ。

ちなみに、念の為どこで降りればいいのか運ちゃんに聞き、さらに車内の路線図を眺めていたら、「はいこれ」と、運ちゃんがポケットサイズの時刻表をくれた。

スマホも持ってない年寄りと思われたんだろう(^_^;)。いや、スマホタブレットも持ってるんだけど……と言おうとしたがやめて、運ちゃんの好意をありがたく受け取った。

 

西荻駅前を出発すると、道幅の狭い住宅街を縫うようにして走る。対向車とすれ違うのも、普通のバスならまずムリだが、こういうミニバスなら楽勝だ。乗客は年寄りばっかりだったが、地域住民に愛され、利用されているのがよく分かった。

これからの高齢化時代には、この手の小型モビリティがいろいろ登場してくるのだろう。決まったコースを走るんだから、そのうち自動運転も実現するかも。

 

最近読んだ「移動貧困社会からの脱却」(楠田悦子著)には、ゴルフカートタイプの電動車なんかも紹介されていた。ついでに、思い切って屋根のないオープンタイプにしたら、楽しいような気がする。すぎ丸をそれにしたら、西荻の名物になったりして(^_^;)

まあ私は、体の動く間は自転車を利用するつもりだが、こういう乗り物の未来をいろいろ考えるのは楽しい。

そんなことを思った、すぎ丸初体験でありました。

うるさい蚊?

ナチスの愛した二重スパイ」(ベン・マッキンタイア著)を読んでいたら、ドイツ側の計画として、当時ドイツを悩ませていた爆撃機モスキートの工場を爆破する、という話が出てきた。

なにしろ超低空で襲来し、爆弾を落として600キロ以上のスピードで去っていく。ドイツの戦闘機はどれも追いつけなかったとか。

昼間のB17などの集中爆撃が済んで、やれやれと思っていたら、単機で夜間に襲来したりするので、まさに蚊のような腹の立つ存在だったと。

胴体が木製なので、レーダーにもかかりにくかったらしい。

 

もともとモスキートは好きだった。

初めて知ったのは中学生のころ見た戦争映画「633爆撃隊」で、その美しいデザインと飛ぶ姿にうっとり。フィヨルドの奥にあるドイツの秘密基地を爆撃するという決死の使命を担い、ドイツ軍の猛攻撃を受けながら超低空で突っ込んでいく姿に、感動すら覚えたものだ。

 

そこで、いまさらながらモスキートのことをもっと知りたいと思って、「第二次世界大戦ブックス モスキート」を読んだ。

あの流麗なスタイルを堪能できる写真満載で、ファンとしては大満足。飛行機のなかでも零戦スピットファイアと並ぶグッドデザインだと思う。

 

爆撃機として運用される際には、思い切って武装は着けなかったという発想が面白い。爆弾を落としたら、高速を生かして、すぐさま離脱する。ロールスロイス製マリーンエンジンは、片肺でも余裕で300キロ以上出せたという。

木製ゆえに修理も迅速に対応できたが、日本と戦った南方戦線では、暑さのせいで接着剤がはがれる不具合が続出したとか。

胴体下部のハッチから乗り込む構造なので、不時着で胴体着陸した場合など、搭乗員が出られずに悲惨なことになった……などの興味深いエピソードも。そうか、あの風防は開かないのか、と知った。

製造したのはデ・ハビランド社だが、オーナーはなんとあの「風と共に去りぬ」のメラニー役、オリビアデ・ハビランドの親戚だとか。アマプラで「風と共に去りぬ」を見たい……と思ってしまった(^_^;)

久々にミリオタの血が騒いで、モスキートのプラモデルも作ろうかと思ったり。こんなふうに、興味は広がっていくんですな〜(ってオレだけ?)。

 

ついでに、実物も見られるのなら見たいものだ。調布飛行場あたりに飛べる機体がやってきたら、ぜひ行ってみたい(来ないか……w)。