適材適所

wowowで録った『サイドウェイ』を見る。
男ふたりのロードムービーで、たいした俳優が出ている
わけでもないし、派手なアクションがあるわけでもない。
人に説明しようとすると、とてもしづらい映画だ。
「で、どこが面白いの?」と聞かれると、返答に窮す感じだ。
でも、なぜか面白く惹きつけられて、最後まで通常再生で
見てしまった。
大傑作とはいわないが、劇中でしばしば語られるワインの
蘊蓄が象徴するように、じんわりとしみこんでくる、大人の
映画である。
こういう、なんでもない話をうまく見せてしまうアメリカ映画の
技量には、ほとほと感心する。
俳優も、あとでよく考えてみると、みんなじつに巧く、
役にピッタリはまっているのに気がつく。


そこで唐突に思い出したのが、新しい007役の俳優、
ダニエル・クレイグである。先週のNHK「英語でしゃべらナイト」の
インタビューコーナーに登場したのだが、あまりの
魅力のなさに愕然。これじゃ、敵の親分が差し向けて
序盤であっさりボンドにやられる殺し屋程度じゃないか。
やっぱり007は、ショーン・コネリーが最高だったなあ……(^^;)。
ワタシは断言しよう。新しい007は大コケする。
1万ペソ賭けてもいい(一体いくらだ?)。