見てから読んだ

硫黄島星条旗」(J・ブラッドベリー他)を読む。
文庫本ながら600頁近い大冊だが、映画を見ていたので
わりとすいすい読み進んだ。
戦争と一市民との関わりを、声高に主張することなく
淡々と、しかし膨大なエピソードを集めてまとめあげ、
読み応え十分。
端々に、擂鉢山に星条旗を掲げた6人への畏敬と愛情が
感じられる。
そのうちの1人、作者の父親はなぜ戦後ずっと一貫して、
沈黙を守ったのか――最後で明らかになる残酷な事実に、
衝撃を受ける。
これは映画「父親たちの星条旗」には描かれなかった部分であり、
次の「硫黄島からの手紙」ではどう描かれているか、
非常に興味のあるところだ。早く見たいなっと。