2006-11-12 見てから読んだ 「硫黄島の星条旗」(J・ブラッドベリー他)を読む。 文庫本ながら600頁近い大冊だが、映画を見ていたので わりとすいすい読み進んだ。 戦争と一市民との関わりを、声高に主張することなく 淡々と、しかし膨大なエピソードを集めてまとめあげ、 読み応え十分。 端々に、擂鉢山に星条旗を掲げた6人への畏敬と愛情が 感じられる。 そのうちの1人、作者の父親はなぜ戦後ずっと一貫して、 沈黙を守ったのか――最後で明らかになる残酷な事実に、 衝撃を受ける。 これは映画「父親たちの星条旗」には描かれなかった部分であり、 次の「硫黄島からの手紙」ではどう描かれているか、 非常に興味のあるところだ。早く見たいなっと。