アナログ

零戦戦艦大和」(文春新書)を読む。なにを隠そう、私は
少年のころミリオタで、軍事雑誌「丸」とか「画報戦記」を
愛読していたのだ。おかげで役に立たない漢字の軍事用語を
いっぱい覚えた。読者欄に、零式水上観測機のイラストを描いて
送ったけど、ボツにされたなあ……(^^;)。
まあそんなことはともかく、この手の本はわりと好きなのだ。


この本によると、大和の世界一と謳われた46センチ砲弾は、
ちっとも当たらなかった……とある。
射程距離41km(東京―大船間)として、着弾まで80秒かかるので、
その間に回避できるのだそうだ。
80秒あれば相手はどれだけ移動できるのか、さっそく計算してみた。
速度は30ノット出るとし、これをkm単位に修正(1ノット=1.852km)し、
秒当たりの移動距離を出して、80を掛ける。


30×1.852÷60÷60×80=1.234664


なので、着弾までに1.2km余りは移動できるわけだ。
そりゃ当たらんよな~(^^;)。
ちなみにこれは別の本で読んだのだが、沖縄水上特攻で、
米軍機に対して大和が撃ったのは大小合わせて3万発、
撃墜はわずか10機だったという。
一機あたり3000発もかかっている。なんて不経済(?)……と
思ったものだ。ま、戦艦なんてやっぱり無用の長物だったのね、と。
ともあれ、現代の一発必中のミサイルは味気ない。やっぱり、
戦争はアナログに限るよな……とは、ミリオタ同士で
雑談するときの常套句であります(ちょっとヒンシュクw)。