ゴーストライター

職業柄、タイトルに惹かれて……いやそんなことはないが、
評判がいいので、レンタルDVD「ゴーストライター」を
見る(濁点のついた「ゴーストライダー」だと、
ニコラス・ケイジ主演のおバカ映画になってしまうのだが)。
英国の首相の自叙伝を書くのを請け負ったゴーストライターが、
首相を巡る謎に巻き込まれ……という、ヒチコック型のスリラー。
やはり、ポランスキーは上手い。たいした話ではないのだが、
見る者を引き込む力は確かにある。


楽屋落ち的に面白いのは、ポランスキーが昔の事件のせいで
アメリカに入国できないために、アメリカのシーンは
それらしく撮っているものの、全然違う場所であることだ。
主人公がニューヨークのホテルにいるシーンなんか、
窓の外がセントラルパークらしいのだが、もろに
スクリーンプロセスなのがバレバレ(^^;)。
そういうところを楽しむ映画なのかも。
それにしても、これがキネ旬ベスト10の1位って……
そりゃないよな(^^;)。