ヤング・アダルト

DVDで「ヤング・アダルト」を見る。
キティちゃんのTシャツを着たシャーリーズ・セロンの姿が
話題になったが、なかなか面白い作品だった。
田舎の同級生が、まだ自分に惚れているはずと思いこんで
帰郷し、モーションかけるシャーリーズ・セロンの痛い
自己チューぶりが、ぞくぞくするほどの見ものだ。
そして思った。これは都会で暮らしている人間の、田舎に
対する幻想や優越感など、いろいろ複雑な思いを描いた
作品でもあると。ラスト、自分について都会に行きたいという
後輩の女性に、「あんたはここがお似合いよ」てなことを
冷たく言い放つ。
みんなは地道に暮らし、子どもを育て、生活を楽しんでいる。
しかし、自分はここでは浮きまくっている。
そうしたコンプレックスと裏返しの、これは彼女なりの田舎の
良さも認めた言葉であり、
都会でしか暮らせない自分への居直りと、再出発に向けての
言葉であったと思う。
まあ浮いていても、シャーリーズ・セロンくらい美人なら
いいじゃないか――と、観客としては思ってしまうのだが(^^;)。


ちなみに、自分はここでは浮いている――とは、私も田舎に
帰ったときに、しばしば感じる感覚だ。まあ、最近はギャグが
受けなかったとき、よく感じるけど(爆)。