深読み?

パシフィック・リム」は、なかなか深読みのできる
映画だ。なんたって「環太平洋地域」というタイトルから
してTPPを連想させる。
まず、菊地凛子が幼いころ(これを芦田愛菜が演じる)、怪獣に
襲われたところを助け、育ての親となったのが米軍の司令官と
いう設定が、なんだか戦後からこれまでの日米関係の暗喩に
思える。


立派に成長した菊地凛子は、アメリカ人の若い操縦士と共に
巨大ロボットに乗り込み、協力して怪獣と戦う。
カップルが一緒に巨大ロボットを操るのは、仲良くTPPを
やっていこうぜ、というメッセージのような気がするし、
ラストの恋人として結ばれるであろう予感のカットは、
日本に対して「これからも助けてね」と声をかけられてる
ような気がする(^_^;)。



それに劇中へんな日本語が頻出するのだが、その
最たるものは「穀力」という言葉だ。
菊地凛子と主役の男が、トレーニング場で手合わせする
シーンに出てくるのだが、「なんだそりゃ?」と思って、
気になって仕方がなかった。
そして、ハタと気がついた。TPPでは、日本の農業が
大打撃を受けるという予測がされているが、
「穀力」=穀物を作る力、すなわち農業力こそ重要である、と
問わず語りに教えてくれているのだ(←ホントかw)。


そしてトドメは、劇中頻出する「カイジュウ」という言葉だ。
もちろん「怪獣」のことなのだが、私にはTPP参加を
めざして日本を「懐柔」するぞ、という風に聞こえて
仕方がなかった(考えすぎ?)。