ノーテンキ

それにしても、アメリカ映画のノーテンキぶり。
パシフィック・リム」でも、最後には核爆発で敵を
粉砕する……という展開。おいおい、そのあとの
環境破壊は? 放射能の残存期間は? 主人公たちは
そもそも無事じゃないだろう?――と、いろいろ突っ込み
どころ満載な展開にあきれてしまった。
広島・長崎の原爆資料館を見ていれば、とてもこんな発想は
出てこないと思うのだが……兎にも角にも、核のもたらす
被害の大きさに関して、アメリカ人がまったく無頓着&
無知なことに、冗談ではなく恐怖すら感じる。
核なんて、ちょっと大きな爆弾くらいに思っているのだろう。
そのうち、こんな映画に洗脳されて、ホントに核で気軽に(?)
テロ攻撃を仕掛けるバカが出てくるかもしれない……と、
あらぬ想像をしてしまった。
とまあ、「パシフィック・リム」は、いろいろなことを
考えさせる映画ではありました。