シライ?

「64」(横山秀夫)やっと読了。
前半は警察内部の対立や権力闘争が描かれ、いささかうんざり。
警察内部の不祥事を隠匿するために、退職した警察官をえんえん
監視する――なんてリアルなエピソードもあり、正直「お前らなあ、
税金分はちゃんと国民の方を向いて働けよな」と言いたくなった。
ところが後半は一転、一気に盛り上がって息もつかせない展開に。
前半に提示された伏線の撒き餌もすべて巧みに回収され、
最後はまさに後方宙返り4回ひねりを決めた「シライ」級の着地ぶり。
さすが去年のミステリ№1……と感心した。646ページもある
ボリュームも、この展開には必要だったのか、と納得した。


でも……腕で支えるだけでも大変な重さには閉口した。
こんな分厚い本は、当分読みたくないOrz 
これからしばらくは、新書とか薄い文庫本を読むことにしようっと(^_^;)