どんだけ

「3日食べなきゃ、7割治る」(船瀬俊介)は、なかなか
刺激的な本だった。断食であらゆる病気が治るとか、
薬は毒であるとか、笑いが体にいいとか、ちょっと
マユツバな印象もあるのだが、この種の健康本の
エッセンスが凝縮されていて、頷けるところが多い。
結論からいえば、病院は行くな、薬は飲むな、
食事は減らせ……と、すぐにもできて、お金のかからない
ことばかりだ。
これならすぐできる(?)と、なんだか気が楽になるではないか。


一番目からウロコだったのは、断食の勧めのくだりだ。
マウスの実験で、カロリーを半分にしたら寿命が2倍に
伸びたという事実から、「人はこのことに驚嘆するが、
これは逆である。それまで2倍食っていたから、寿命が
半分だった。これが正しい」と言う。そして
「人間も同様に、食べたいだけ食べるのは誤った食生活だ」と
言い切るのだ。じつに明快で、ここまではっきり言われると、
少々のマユツバも許せる(?)気がする。


なんだかその勢いに押されて、最近ワタシも少食にしようと
努めているわけだ。心なしか体が軽くて調子もいい。
結局、健康とはかなり気分的なものではないか……という
気がしてくる。


ちなみに、この種の健康本を読んだあとにいつも
思うことがある。
「この著者は、どれだけ長生きするのかな?」と……(^_^;)。