日米比較

CSで「幸福の黄色いハンカチ」をやっていたので、つい見てしまう。
やくざ映画からは窺えなかった健さんの演技の幅と奥行きに感心する。
倍賞千恵子をはじめとする、俳優のアンサンブルも素晴らしい。
やっぱり映画は俳優が命だ、と実感する。


そのあと、アメリカでリメイクされた「イエロー・ハンカチーフ」も
後半を見るが、やはり感情移入しづらい。
ウィリアム・ハートが腹の突き出た中年男で、いかにもダメそう。
さすがアメリカ、夫婦が言いたいこと言い合って、
ストイックな感じゼロ。
やはり口数の少ない日本人だから、最後のハンカチの視覚的効果が
生きるんだなあ。
それに、あの男らしい健さんが最後に迷ったりするから
ハラハラするし、感情移入できるんだよな。
俳優の魅力の差がもろに出ている。


しかし、当時も思った疑問だが、倍賞千恵子はあれだけたくさんの
黄色いハンカチを、どうやって手に入れたのだろうか?
夕張あたりにそんなに売ってるとは思えないし、けっこうな
出費だったと思うのだが……?(^_^;)