壮大なロマン?

NHK歴史秘話ヒストリアは、伊400潜水艦の話だった。
水上攻撃機晴嵐3機を搭載し、パナマ運河を爆撃して
使用不能にする、というのが初期の目的だったが、
戦局の悪化により、作戦は次々に縮小。最後はウルシー泊地の
米艦隊に攻撃をかける途中で終戦となり、帰投する。
晴嵐の翼の折りたたみ機構を開発するくだりなどは面白かったが、
全体としてはワタシが小学生の頃購読して いた軍事雑誌「丸」で
すでに知っていることばかりで、さして
新味はなかった(なにげに自慢w)。


しかし、この種の秘密兵器の話は、元ミリオタ少年としては
やはりワクワクしてしまう。
兵器の美しさやメカニズムへのあこがれは、戦争の是非とは
まったく別に存在するもので、この種の作戦が
実現していたら……とは、ある種のロマンとして、
いまでもふと空想することである。


それにしても、この伊400をはじめ、終戦間際の秘密兵器の
数々には、「人間、切羽詰まれば奇想天外なアイデアを思い付く
ものだ」と感心してしまう。
もっとも、太平洋を飛んでニューヨークを爆撃し、そのまま
大西洋を越えてドイツに着陸するという壮大な計画の超大型爆撃機
富嶽」の話なんか、ちょっと風呂敷広げすぎだと思うが(^_^;)。