とらわれて夏

ツタヤの“夢の旧作”レンタルで、「とらわれて夏」を見る。
母子家庭に突然闖入してきた脱獄犯。愛のトラウマを抱えた
その犯人と母親とがしだいに愛しあうようになり……という
ラブストーリー。 犯罪&逃走ものの緊張感をはらみつつも、
ふたりの愛の行方に、切ない気持ちになる。
最後には、あれっ、目から汗が……(^_^;)。


「ジュノ」「マイレージ・マイライフ」の監督だけに、
手堅い演出力で惹きつける、なかなかの良作だった。
タイトルは、てっきり「愛にとらわれた」という意味だろうと
思ったら、脱獄犯に拘束された状態も意味しているという、
うまいダブルミーニングでありました。


不満といえば、「セッション」で鬼のような演技を見せた
J・K・シモンズがちょっとしか出てないこと。
人のいい隣人を演じているのだが、あの映画の印象が強烈なせいで、
いつ鬼のような形相で暴れだすの かと、期待(?)してしまった。
その意味で彼の登場が、この映画でいちばん怖いシーンだった。
いやあ、当たり役のイメージって、すごいもんですな〜。


それにしてもこの名前……昔、女子大生デュオのシモンズという
グループがいたが(代表曲「恋人もいないのに」)、これでは
「えっ、シモンズって女子高生だったの?」と誤解される
ではないか!?(そんなこたあない……)