歴史観

「韓国の小学校歴史教科書」(明石書店)を読む。
これまで、多くの嫌韓本で、韓国の歴史教科書の反日的な内容は
すごい、という話が出ていたので、確かめようと思った次第。


読み終えて、「こりゃ、日本が憎くなるわな〜」と思った。
カンタンにいうと、韓国は昔から日本にいろいろな文化を伝え、
教え、発展に尽くしてやったのに、近代になるとその恩も忘れて
われわれを植民地とし、過酷な統治を行っていじめぬいた……と
いう怨念で貫かれている。
日帝の民族抹殺政策」とおどろおどろしいタイトルを掲げ、
なにかと日本を憎々しげに描写するのがすごい。
小学生の頃から、こんなに他人(他民族)を憎むように
吹き込むのは、いかがなものか?と、純粋に教育的な
見地からしても、疑問を感じる。


そのくせ、都合の悪いことは書いてない。
ずっと中国の属国であったことは見事にスルー。美女や奴隷を
さんざん貢がされたことも省略。
元寇の際に元の手先として日本に攻めて来たことや、
李承晩ラインで日本の漁師を死傷させたことも書いてない。
戦後の復興に日本からの多大な援助を受けたことなどは
無視し、自力で見事に「漢江の奇跡」を成し遂げた……だと(^_^;)。
あまりのご都合主義に唖然として、返す言葉もない。
彼らにとって事実とはなにか、歴史とはなんなのか。
教科書の影響は計り知れないほど大きい。
正直、こういう連中とは付き合えないなあ……というのが率直な感想だ。


これを読んだあとでは、かつて平板で退屈な読み物だと思った
高校時代の歴史教科書が、とても客観的かつ公正な内容に思えてきた。
もっと勉強しておけばよかった……あ、それは余計か(^_^;)。