ミステイク

「犬の力(上)」(ドン・ウィンズロウ著)を読む。
30年に及ぶ壮絶な麻薬戦争。米国政府、麻薬カルテル、マフィアら様々な組織の思惑が交錯し、物語は疾走を始める――(アマゾンより)


……という、スケールの大きなクライムノベル。
なにしろ上下巻計1000ページを超える長さだし、登場人物も多いので、読むのも大変だ。
やっとこさ上巻を読み終えたが、どうも私には合わないと思ったので、下巻を読むのは止めてしまった。
リドリー・スコット監督、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化されるという説もあるので、
きっとそっちを見たほうが分かりやすい、と思ったり(^_^;)


ところで、この本を読んでの収穫(?)といえば、明らかなミスを発見したことだ。
1985年の章で、「ファビアンは父親にミアータを買 ってもらい、アレハンドロは両親にレクサスを与えられていた 」――とある。
これを読んで、ぷぷぷぷ……と思わず笑ってしまった。
ミアータというのは、日本名ユーノスロードスターで、発売は日米とも1989年なのだ。
なにしろ、その年に私も買ったのだから間違いない。トヨタの高級ブランドであるレクサスも、同じ年の発売だ。
つまり85年には、影も形もなかったわけだ。
まあドン・ウィンズロウさんも、うっかり確認を怠ったんだろうな……と、しばし鬼の首をとったような気分になったのでありました。
私は、こういうアラ探しがわりと得意なのだ(^_^;)。


しかし。少しあとの文章で、イラッとした。
ファビアンはコカインの取引で大儲けし、メルセデスを買う。その時のセリフがこうだ。
「ミアータを取りあげられたって 平気だよ パパ。あの日本製の芝刈り機みたいな車、車庫の肥やしにすればいい」――イラッ((((;゚Д゚))))
芝刈り機とはなんだ、芝刈り機とは。
あの世界に誇るべき、ライトウェイトスポーツの名車を捕まえて。
そりゃまあ、エンジンは多少がさつな感じがしたけどさ。
ファミリア(死語w)のものを流用したんだから、しょうがねえだろっ! 
……なんて細かいこと言ってみたりして(^_^;)
ああホント腹立つww