ポリコレ

日馬富士の引退記者会見を、リアルタイムで全部見てしまった。
暴力を振るった自分の非は認め、貴ノ岩には礼儀や礼節の大切さを教えたかった、と。
これまで自分を育ててくれたファンや親方には感謝しているし、相撲も日本も愛している。
これからは礼儀や礼節を忘れず、人に迷惑をかけるなという親方やおかみさんに教えられたことを生かして、相撲界の役に立ちたい……云々。


……おい、なかなかいい男じゃないか!
ちょっと感動してしまった。演出的には、ちょっと涙を拭くしぐさなんか入れれば、満点だったろうな(^_^;)
しかし見直したぞ、日馬富士
やめさせるのはもったいないなあ。


それにしても、先輩として説教しているのに、えんえんスマホをいじっていたら、日馬富士でなくともぶんなぐりたくなるだろう(^_^;)。
せめて、その前にひと息置いて、「ビール瓶がいいかリモコンがいいか?」と聞けばよかったのでは?
それに朝青龍が殴ったのは一般人だが、日馬富士の場合は同じ相撲取りだ。
全然違う話のような気がする。


暴力はいかんと言うけれど、どうもしっくり来ない。そもそも、日本の伝統芸能であり神事でもある相撲に、近代的な尺度のルールは似合わないと思う。
暴力を振るうのは粋じゃない、バカだ……みたいな不文律があればいいのではないか?
それこそ和を尊ぶ日本にふさわしいあり方だろう。


最近読んだ「いい加減に目を覚まさんかい、日本人!」(百田尚樹ケント・ギルバート著)によれば、アメリカ人は度を過ぎたポリティカリー・コレクトネスに苦しめられている、という。
それがトランプを生んだ要因ともなっている、と(byケント氏)。
今回の事件も、とにかく暴力はいかん、というポリコレに縛られているような気のする、なんとも腑に落ちない一件でありました。
……あ、まだ終わってないのか?(^_^;)