歳時記

俳句を読むのは好きなので、角川の歳時記を持っている。
四季と新年が一緒になったものなので、文庫版とはいえ1000ページ以上あり、いつも持ち歩くにはちと辛い。そこで、季節ごとにバラすことにした。
しっかり製本してあるものをカッターでバラバラにするのは、かなり勇気がいる。ドキドキする。なんだか本を作った人に申し訳ないような気もする。
しかし蛮勇を振るってやってしまった……回転禁止の青春さw


いまは春の分と索引をバッグに入れて、どこでも読めるようにしてあるが、なかなか快適。
本を読んでいて箸休めしたいときなど、歳時記をめくるとなんだかホッとするし、気分転換になる。
季語や例句を通して、日本人の美意識とか季節ごとの感慨などにいつも触れられるのはいいことだ。
満開の桜を見るのと同様、ああ日本人で良かった、としみじみ思う。


気が向くと、一句ひねってみたりもする。
ちょっと気になる風景やら出来事があるとメモして、句にしてみるのだ。
これはちょっとした頭の体操としても面白い。
先日のニュースで、千鳥ヶ淵で水面いっぱいに花筏が広がっているなかを、ボートがたくさん出ている風景が印象的だったので、これを詠んでみようとしたら、なんと「ボート」は夏の季語だと知った。
こういう場合はどうするんだ?
……と、いろいろ考え出すと面白い。そして奥が深い。


とはいえ、あくまで自己完結、自己満足的俳句。
まあ日記の代りにはなっている。その句を見ると、その日その時の風景や気分を思い出せるからだ。
上達をめざすなら、句会に入ったりして勉強するのが一番だとわかってはいるが、そういう気はあんまりない。
そういう意味では、いつまでたっても俳諧の入り口付近を徘徊しているワタシであります(^_^;)