イヤミス

ツタヤの高すぎ新作で、「彼女がその名を知らない鳥たち」(白石和彌監督)を見る。原作は沼田まほかるのミステリー。
白石監督はそもそも「凶悪」が良かったし、今度の「孤狼の血」で大飛躍した感がある。この作品も、期待にたがわぬ出来だった。


蒼井優がイヤ〜なクレーマー女を演じて、圧倒的に巧い。去年の各映画賞の主演女優賞を総なめにしただけある(^_^;)
それにしても、可愛かった「フラガール」から、すでに12年もたつのか。
いまや、脱いだり汚い言葉使ったり憎らしい顔したり……メンヘラな中年女の役が似合うとは、オジサンは淋しいぞw
というか、女優としてどんどん進化しているのはエライ。


登場人物みんながイヤでろくでもない奴ばかりなのだが、最後に明かされる事実に驚愕……これは心を震わせる、痛いほどの愛の物語なのでありました。
沼田まほかるの作品は後味が悪いので“イヤミス”と呼ばれているらしい。
確かにこれも尾を引く嫌な後味だった。しかし、ちょっとクセになるような気もする。
次は「ユリゴコロ」を見るかな?(^_^;)