アル中の乱暴

ツタヤのシニア無料特典で、「サム・ペキンパー 情熱と美学」を見る。映画作家・ペキンパーの作品と人となりを、周囲の人や俳優が語っていくドキュメンタリー。
昔から変人であり、奇矯な言動で有名だったが、それも納得、アル中+ヤク中だったという。
日本風にいうと、破滅型の作家というヤツか。
製作者からすると、かなり扱いにくい男だったらしく、トラブルをよく起こしている。


そういえば昔、キネマ旬報で読んだエピソードを思い出した。
ジョーズ」の製作裏話で、当初ペキンパーに監督の話が来たのだが、すぐ降ろされたという。
それというのも、記者会見で終始「クジラがどうしたこうした」と喋っていたとか。ジョーズはクジラのことだと思っていたらしい(^_^;)。
そりゃ降ろされるわな。


映画作家としては、好きな人ではある。高校生の頃、田舎で見た「ダンディー少佐」のアクションのすごさは印象的だった。「ワイルドバンチ」の美しいスローモーション、「わらの犬」の緊張感、「ゲッタウェイ」の変なユーモア(オープンカーに乗っている殺し屋が、全員帽子を飛ばされないように手で押さえている)など、忘れがたいイメージは多い。


アル中といえば、知人にもいた。同じ業界のライターだったが、ある時期から電話してもいうことが要領を得ず、呂律が回らなくなった。意識が朦朧としている感じだった。のちに人づてに聞いた話では、酒瓶が林立している中で死んでいたとか。


そんなに飲みたいかね、酒? いまひとつ分からない。
まあとりあえず、今週末には同窓会の飲み会があるので、飲み過ぎには気をつけようっと(^_^;)