おいしい坂

CSで「ブリット」を放映していたので、これ幸いと録画した。チャプターを打ち込んで繰り返し見ているのは、もちろん、あのカーチェイスシーンだ。


静から動、序・破・急と展開していくスリリングな追跡劇は、いま見ても色あせない面白さと刺激に満ちている。カーチェイス映画は数あれど、結局これに勝るものは思い当たらない。


よく見ると背景に同じクルマが何回も出てくるとか、マスタングの右側の凹みがいつの間にか直っているとか、途中で何かにぶつかったダッジ・チャージャーは大破してんじゃないか?とか、いろいろ突っ込みどころもあって楽しいのだが、今回新たな興趣が加わった。


サンフランシスコの激坂の数々だ。
すっかり坂バカ(電アシ限定w)となってしまった私からすると、どれも楽しそうに見えてしまう。
とりわけ序盤、ブリットのあとを追う殺し屋のダッジ・チャージャーがゆっくり上がっていく急カーブの坂など、下落合の霞坂を思わせて美しく、じつにおいしそうだ(^_^;)。


昔、旅行で現地を歩いたことがあるが、その急勾配には閉口した。誰が言ったか、まさに「靴の裏に勾配が感じられる」というヤツだ。
シスコみたいな街こそ電アシがピッタシだと思うのだが、そういうものが流行っているという話は聞かない。進歩的で知られるシスコゆえ、誰かが始めればあっという間に広がるような気がするのだが……。
ちなみに、ケント・ギルバートの近刊「まだ日本人が気づかない日本と世界の大問題」(徳間書店)によると、「あそこはアメリカじゃない」そうな(^_^;)。
いろいろな意味で進歩的(すぎる?)、ということだろう。


ともあれ「ブリット」、ブルーレイが擦り切れるまで見るつもりであります(^_^;)