ほうきせよ!?

私は掃除が苦手だ。

どうも掃除機が好きになれないなあ……と思っていたら、「寂しい生活」(稲垣えみ子著)を読んで、思わず膝を打った。目からウロコが落ちた。

著者は元朝日新聞の記者で、原発事故を契機として電化製品のある生活を見直し、どんどん断捨離していく。掃除機、洗濯機、そしてついには冷蔵庫まで捨ててしまったというからすごい。

掃除機は長いコードが邪魔だし音がうるさいし、引きずって移動するのも面倒だし……ということで、ほうきに変えてみたところ、なんだか楽しい! これで十分じゃん! ということになったのだという。自分は掃除が嫌いなのではなく、掃除機が嫌いだったのだ、と結んでいる。

 

影響されやすい私のこと、さっそくスーパーでほうきを買ってきた。

いままで使っていた古いほうきは、たしか上京した頃に親が買ってくれたもので、穂もずいぶん欠落して痩せ細っている。掃いても、たいしてゴミを集められないのだ。このほうきは、放棄しようっと。

 

さて、まっさらなほうきを使ってみる。やるき満々だ。これがホントの、武装ほうき?(^_^;)

あ~らびっくり! ちゃっちゃっとスナップを利かして動かしただけで、かなりのホコリとゴミが集まる。なんだか楽しいぞ。

ていうか、どんだけ掃除をさぼってたんだという話だが……。成果がみるみるうちに現れるので、ちょっと感動してしまった。稲垣サンは正しい!

 

これからは彼女を見習って、断捨離・ミニマルな生活をめざそうと思う。

まあさすがに冷蔵庫は手放せないと思うが、それ以外のものは、ホントにいらないのではないか?と思ったりしておる今日このごろであります。