ルーツは隠そう
ツタヤの高すぎ新作で「蜘蛛の巣を払う女」を見る。
「ドラゴン・タトゥーの女」の続編だが、監督も配役も異なる。
前作では、天才女ハッカーであるリスベットのキャラが突出してユニークであり、演じたルーニー・マーラもピッタリのはまり役だった。
あれを超えるのは難しいだろうな……と思っていたのだが、やはりその不安は的中。
主役のクレア・フォイという女優も悪くはないのだが、やはりルーニーに比べられると辛いものがある。ルーニーにあるドライな味がなく、ウェットなベタつき感があるのだ。まあ、これから他の映画で伸びる人だと思うけど。
それに、印象として残念なのは、それまで謎だったリスベットの生い立ちとかトラウマを明らかにしてしまったこと。
レクター博士なんかもそうだが、不気味なキャラも、これこれこういう理由と育ち方でこんなになっちゃったんですよ……と種明かしされると、なんとなく鼻白むところがある。
私なんぞ、レクター博士のルーツを知ったとき、「そんな程度のこと?」とがっかりしてしまったくらいだ。ルーツは隠しとけよ!と力説したい。
やはりこのシリーズは、ルーニー・マーラとダニエル・クレイグのコンビ、そしてデビッド・フィンチャーの演出で続けて欲しかった……残念でありますorz