過剰と抑制?
T・ジョイ大泉で「ジョーカー」を見る。
「バットマン」に登場する悪役・ジョーカーの誕生の経緯を描く。
現代にも通じる格差、貧困、孤独、いじめ、理不尽などが重なって、主人公がどんどん追い詰められていき、狂気の行動に出る。ゴッサムシティという架空の街の話なのに、まるで現在進行形の話と思しい説得力とリアリティは凄い。
いや~、圧倒された。アカデミー賞では、主演男優賞、作品賞あたりを狙えるレベルだと思う。主演のホアキン・フェニックスは、これが代表作になるのではないか。
ジョーカーのキャラってこんなだったっけ?と、つい帰りに西荻ツタヤで「ダークナイト」を借りてしまった(^_^;)。
じつはこの映画の前に「ジョン・ウィック:パラベラム」を見たのだが、その殺しのシーンの多さは、過剰というかもはやハイパーインフレという印象。
食傷を通り過ぎて、もはや欠伸が出そうなレベルだった。盛ればいいってもんじゃない。
表現というものには積み重ね、抑制、爆発のタイミングが必要なんだなあ……などと思ってしまった。
でも、それぞれに楽しめたことは間違いない。いや~、映画ってほんとにいいもんですね(古いw)