近頃気になる言葉

ウイルス騒動のさなか、フリーランスとかテレワークなどという言葉が飛び交っている。

私なんか昔からフリーランスだし、仕事はずっとテレワークだ。どうだ驚いたか(^_^;)

昔はフリーランスと言うとき、なんだか会社づとめもできない身で……と、恥じ入りそうな感覚で物申したわけだが、いまや胸張って「どうだ!」と言ってる印象だ。そんなにエライのか、フリーランスって。

まあ私の場合は、確たる決意のもとに選んだ道というより、流れでそうなっちゃったんだけどね……(^_^;)

まあ人生なんてそんなもんだよね。

 

原稿は自宅で書いていたので確かにテレワークだが、担当者に届けるのは電車に乗って直接手渡し……という時代が長かった。メールに比べて、なんと手間と時間のかかる方法であったことか。奥さんを宅急便代わりにしていた人もいたなあ。

あれをテレワークというのは、なんか気恥ずかしい。

照れワーク?(^_^;)

 

そう言えば思い出した。わりと最近のことだが、仕事で、ある若い人と電話で話していたとき、「僕は作家なので」と言ったので、腰が抜けるほど驚いたものだ。

思わず、「どんなベストセラーを出してるんですか?」とか「代表作を教えて」と言おうと思ったが、嫌味になるかとやめておいた。

「作家じゃなくて錯覚じゃないの?」と言えばよかった、といまでも悔やんでいる。あとで調べたら、だれも読んでないような小説をたしかに自費出版みたいな形で出版はしていたが。

作家という言葉も軽くなったなあ……と嘆いたものだ。

 

不要不急という言葉も気になる。

不要不急の外出は控えろと言われているが、昔から不要不急のときしか外出してないので、これはちと辛い。

持っていたクルマ(ユーノス・ロードスター)だって、オープンで走ると気持ちいいとか、奥多摩のコーナーを楽しみたいとか、そんな気分だけで乗ってたもんなあ。自慢じゃないが、用事で乗ったことはほとんどない。

いまでも電アシで外出するときは、そういう感覚が強い。

このウイルス騒動のさなか、気分転換は不要不急なのか否か?……と思索しつつ、走っておるわけであります(^_^;)