昨日の映画

ツタヤの高すぎ新作で「イエスタデイ」(ダニー・ボイル監督)を見る。

主人公は、売れないシンガーソングライター。ある日突然、地球規模の停電が起き、自分以外は誰もビートルズを知らない状態になってしまう。新たな世界で、彼はビートルズの曲を歌って大ブレークを果たすのだが……。

 

一種のパラレルワールドものだが、これは青年と恋人の恋のゆくえを描いたラブコメというべきだろう。恋人を演じたリリー・ジェームズが超絶可愛い。

主人公はなぜか煮え切らない男で、なんでこんな可愛い恋人の献身に応えてやらないのか、見ていてイライラしてくる。

その分、後半のサプライズを経て目を覚ました主人公が、恋人に告白するクライマックスはグッと盛り上がって胸アツになる。じつによく出来た、ハートウォーミングコメディだった。

 

その後半のサプライズこそが、本作の眼目だろう。

ある人物が登場するのだが、これには本当に驚いた。「まさか!?」と目を疑った。その人は主人公の青年に、彼女に愛を打ち明けろ、ウソはつくなとアドバイスする。この言葉が、やけに沁みるのだ。

それぞれの人にとって、あったかも知れない別な生き方や別な幸福のかたち。もっとほかの選択はなかったのか? 有名になって金持ちになるというのは、幸せなのか?などと考えさせられた(どっちも経験ないので、わからないがw)

 

その他、ビートルズファンなら思わずニヤリとするようなあるあるネタが満載で、その意味でも楽しめるだろう。

というわけで、色褪せない音楽遺産・ビートルズの素晴らしさを再認識させられた映画でありました。

いまのところ、本年ベストワンにほぼ決定!(ちなみに2位は「フォードvsフェラーリ」)

さて、久々に青盤・赤盤を聴いてみようっと(^_^;)