このひと月余りは、図書館で借りた本がかなり溜まっていて、読むのが大変だった。それというのも、緊急事態が解除されて、それまでに予約していた本がどっと入って来たため。
ふだん複数冊の同時並行読書はしているが、今回はちょっと特別だった。
毎朝、ネットで各図書館の予約状況をチェックするのだが、「予約本が入りました」との知らせを次々に目にするのは、盆と正月とクリスマスがいっぺんに来たような感じで、うれしさを通り越して、むしろ怖くなった(^_^;)
こんなに本を抱えて、果たして読めるのか?と。
こんなときに限って、読むつもりのなかった本が急に読みたくなったりする。
「駆逐艦キーリング」が良かったので、イギリス冒険小説というつながり?で「鷲は舞い降りた」(ジャック・ヒギンズ)を急に読みたくなり、借りてきたのだ。
これがなんと文庫本で600ページもあり、なかなかの難物だった。後半は盛り上がるのでけっこう引き込まれたが、持っているだけでも手首に響いてくる重さがつらかった。ついでにツタヤで同作のDVDを借りてきたりして、ずいぶんヒギンズに時間をとられてしまった。面白かったけど。
ちなみに、小説を読んで映画を見る、というのは人生でも極上といえる至福の時間だと思う(逆もまた真)。
というわけで、つまらない小説はセリフの部分だけを拾い読みしたり、新書は目次を見て面白そうなところを重点的に読んだりと、四苦八苦してこの時期をやり過ごした。
そんな事態がなんとか一段落して、いま抱えている本は3,4冊。嘘のようにラクだ。あの狂乱のような日々が懐かしいほど。
コロナに煩わされた今年前半の数ヶ月は、間違いなく私の図書館利用史?の上でも、特筆すべき異常な日々だったといえるだろう。
おかげで、これからはどんなに本が溜まろうと、少々のことではたじろがないという、妙な自信がついてしまった。
どんとこい、新しいウイルス!……って、ちがう?(^_^;)