誰が誰やら?
ツタヤの高すぎ新作で『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を見る。
主演はいまや上り坂の有望株女優、シアーシャ・ローナン。監督も女性監督として注目のグレタ・カーウィグだ。
四姉妹の青春物語を、フラッシュバックを多用して巧みに見せる。最初のうちはちょっと混乱するが、話に引き込む力があるのはこのためだろう。すでにみんな知っている話なので、この手法でなければ、ダレたかもしれない。
脚本も書いているカーウィグは、映画がよくわかってるなあという印象だ。
演技、衣装、撮影も見事で、つい引き込まれて見てしまった。いまのところ今年のベストかも。
四姉妹の話なので、原作を知らないまま見ていると、最初のうちは誰が誰やらわからなかった。
シアーシャ・ローナン扮するヒロインは、気が強くて自立志向なので、長女かと思っていたら、あとで調べて次女と知った(^_^;)
最後のまとめ方がうまいのにも感心した。
出版社のえらい人に「ハッピーエンドでなければ売れない」と言われ、ヒロインはしぶしぶ小説の結末を書き直す。なにしろ南北戦争あたりの、200年前の小説だ。ハッピーエンドでなければダメ、というのは当時としてはまともな感覚だろう。
そしてその部分が、現実ともイリュージョンとも受け取れるクライマックスになっているのだ。
この種の古典を現代にリメイクするなら、こういう工夫は必要だろうな、と思った。
いや〜、グレタ・カーウィグは上手い! これからますます注目だな、この人。やはりローナンと組んだ快作「レディ・バード」を、また見たくなってきた。
ついでながら、エリザベス・テーラーの「若草物語」(1949年)も見たいなあ……と思って調べたら、なんとアマプラにあることが判明。
アマプラに入っててよかった!(^_^;)