イマジン

いつの間にか盛り上がっている五輪だが、開会式でちょっと違和感があったのは「イマジン」だ。

ジョン・レノンのこの名曲に文句をつける気はないが、「想像してごらん、国境も宗教もない世界を……」という歌詞は、200以上の国が参加して入場の際に実感させた多様性(国、民族、宗教、容姿、ファッションその他)とは、相反するものではないだろうか。

これらの個性や民族性が失われたほうがいいのだろうか。

むしろ、みんな違ってみんないい、ではないだろうか。

それに、中国の覇権主義や世界に残る独裁政権のありようなど、現実を見るにつけ、イマジン的世界など到底来るはずがない……という気にさせられる。

「イマジン」は、理想主義的というより、見果てぬ夢としか思えないのだが。さらに言えば、「美しい誤解」(byトワ・エ・モワ)?

 

噂では、IOCは今後も五輪の開会式で「イマジン」を使うことを決めているとか。

そうか。実現しない理想を掲げていれば、いつまでも五輪は続けられるし、IOCの巨大な利権も安泰だもんなあ……と皮肉の一つも言いたくなる。

こんなことを考えている私は、ヒマ人?(^_^;)