25時

DVDレコーダーに録画したまま、今まで放置していた
映画をチェック。


スパイク・リーの「25時」は、なかなか面白かった。
ドラッグの売人として捕まった青年が、明日は刑務所へ出頭
しなければならないという絶対的状況にあって、
(1)脱走 (2)自殺 (3)入所、の3つのうちから、
はたしてどの選択をするか?――というサスペンスで引っ張る。
最後の最後まで、その選択の行方が分からないという
タメがすごい。
恋人や親友の苦悩、彼をたれ込んだ真犯人を巡る展開、そして
脱走を勧める父親の愛……回想と幻想をうまく盛り込んで
スパイク・リーの演出は冴えわたる。


向こうの映画にはよく出てくるが、刑務所に入れられたら、
たちまちひどい目に遭うという話が何回も繰り返されるあたり、
リアルでコワイ。
昔、「プライベート・ライアン」を見て、しみじみ戦争には
行きたくないと思ったものだが、この映画を見ると、
とても刑務所には行きたくない……と、キモが縮んだw
ま、アメリカの話ですが。
そういう意味では、かなりよく出来た青少年向けの犯罪防止
キャンペーン映画と言ってもいいくらいでありマシタ。