見事に騙された。

「クリスマス・プレゼント」(ジェフリー・ディーヴァー)を
やっと読了。
巷の評価も高い、ディーヴァー初の短編集。
文庫本ながら600ページ近い大冊なので、ちょっと
手こずったが、なかなか面白かった。
ディーヴァーといえば、確かに面白いのだが、映画の
シナリオも書いているせいか、ドラマチックなどんでん返しが
やや鼻について興ざめしてしまうことがあり、
あまり好きというほどではなかった。
しかし、この短編はどれも面白い。
サプライズエンディングがどれも見事に決まり、
騙される快感に浸りっぱなし。あとで読み返してみると、
ちゃんと随所に伏線が張ってあるなど、水も漏らさぬ堅固な構成。
久々に、短編の面白さを満喫した。


しかし欠点もある。
短編集なので、当然ながら作品ごとに登場人物と人物関係が
リセットされ、イチからそれをまた理解しつつ読まなければ
ならないということだ。
正直、外国人の名前をいちいち覚え直すのはめんどくさい(^^;)。
年のせいか?w