ディファイアンス

CSで「ディファイアンス」を見る。
ナチに屈せず、東欧ベラルーシの森にこもって
大勢のユダヤ人を率いて戦った、兄弟の話。
救いを求めて逃げてきたユダヤ人は、最終的には
1200人くらいに膨れ上がったという。
ホロコーストものはたくさんあるが、抵抗して戦った
ユダヤ人の話、というのは珍しい。

昔シナリオ・センターに通っていた頃、なるほどねと
思ったのは、「プロデューサーは脚本を読んで、少しでも
これは新しい！と思ったところがあれば、映画化に
ゴーサインを出す」という話だった。
それは新しい映像表現でも、主役のキャラでも、設定の
面白さでも、あるいは脇役のクセでもいい（たぶん）。
これはいままで見たことがない、と思わせれば勝ちなのだ。
と、当時シナリオライターをめざしていた私は、深く
頷いたのでありました。あれから幾星霜……（遠い目w）

というわけで、やや地味な話ではあるが、
「ディファイアンス」はそれなりに面白かった。クソ寒いの森のなかで
越冬する暮らしは大変だろうなと、心底同情した。
しかし、主演のダニエル・クレイグと弟役のリーヴ・シュレイバーが、
全然似てないってのは、どうよ。というか、途中まで兄弟という設定に
気が付かなかったわけだが……。
これが最大のサプライズだった(^_^;)。