かの国に言いたい

Tジョイ大泉で「KANO〜1931海の向こうの甲子園〜」を見る。
日本統治下の台湾で、日本人・原住民・台湾人の三族共和で
構成されていた嘉義農林学校野球部が、1931年に夏の
甲子園で準優勝を果たした実話を映画化したもの。


弱かった嘉義農林が、日本人監督のもと、民族の壁を乗り越え、
一体となって練習に励み、甲子園をめざす姿が、
ダイナミックに描かれる。
後半の甲子園場面になると、あれっ、なぜか目から
汗が……(^_^;)。しかも次から次へ。
涙でスクリーンが見えません!(古っ)
これほど泣けた映画も珍しい。


甲子園での活躍を、町ぐるみでラジオを囲みながら一体と
なって応援する地元の盛り上がりにも、胸が熱くなる。
まさに内鮮……いや内台一体(?)。


日本人技師の指導によってダムが完成し、灌漑農業が
実現するなど、当時の日本の影響の大きさ、国情の変化も
描かれる。一句ひねれば、


◉日本統治いいこといっぱいしてるじゃん!


と、どこかの隣国に言いたい気分だ(^_^;)。
全編日本語であり、時代考証もしっかりしているのは感心した。
日本統治には光も影もあっただろうが、全体を通して
感じられるのは、日本人への感謝の念や暖かい眼差しだ。
世界でもっとも日本を好いてくれる国、ということを
あらためて実感させられた。
「KANO」は熱血青春野球映画だが、それ以上の大きな意味も
読み取れる傑作だと思う。


ともあれ、早くも今年のベストワン決定!(早すぎ?)
なお、2位は「アメリカン・スナイパー」の予定。
まだ見てないけど(^_^;)。