地球の終わり

「地上最後の刑事 」(ベン・ H ・ウィンタース著)を読む。
小惑星があと半年で地球に衝突し、人類は壊滅する……と
予想される近未来の社会。人々の精神が荒廃し、自殺や
犯罪が激増する絶望的な状況のもとで、主人公の若い刑事は
冷静に殺人事件の捜査に当たる……。

なんといっても、この設定が秀逸だ。
近未来SFと定型的な推理モノが合体した、すぐれて
映画的な設定は、「これは早くハリウッド映画で見たい!」と
思わせるに十分だ。
シリーズ三部作の第一作ということだが、この先が大いに
楽しみになった。つづく第二作「カウントダウン・シティ」は、
フィリップ・K・ディック賞をとったというし、
どのような結末を迎えるのか、大いに期待を抱かせる。


はたして地球はどうなるのか?
まさか東宝映画「妖星ゴラス」のような、破天荒なアイデア
難を逃れるわけではないだろうが……(^_^;)