天才はつらいよ

豊島園のシネコンで「イミテーション・ゲーム」を見る。
暗号解読で、ひそかに連合国側を勝利に導いた
天才学者の実像を描くドラマ。
暗号解読というスリリングな要素とともに、
イギリス伝統のスパイスリラー的要素もあり、
なかなか面白かった。しかし、なんといっても
実在の数学者、アラン・チューリングの人間像が
印象的だ。
天才で変人、コミュ障、そして悲劇に突き落とす
こととなる、ある秘密。その秘密があばかれる
少年時代のエピソードは、ひときわ胸をうつ。
そして、41歳で不幸な死に方をしてしまう。
あとでウィキで調べてみたら、ほとんどが事実に
もとづいていた。


この複雑な人間像を演じるのが、いまや「天才で変人」を
演じたら天下一品のベネディクト・カンバーバッチ(最近、
やっと名前を言えるようになったw)だから、
ドンピシャの適役。
当たり前ではあるが、「シャーロック」とはまた違う
変人演技?で、見る者を魅了する。
役者ってすごいなあと思った。


見終わってしみじみ思ったのは、天才は大変だなあ、と
いうこと。頭が良すぎて世の中から認められない。
認められた頃は、とっくに死んでいる、という悲劇&皮肉。
ワタシも、 早く生まれすぎたかなあ……?(^_^;)