不気味

ツタヤのレンタルで「フォックスキャッチャー」(2014年)を
見る。デュポン財閥の御曹司は、なぜ支援していたアマレスチームの
金メダリストを射殺したのか?という実話ドラマ。
御曹司を演じるスティーブ・カレルが怖い。一挙一動が不気味だ。
ただそれだけで引っ張る話なのだが、最後まで飽きせさせない。
40歳の童貞男」「ゲット・スマート」などで知られる
コメディ俳優だが、メーキャップ(CGも?)でまるで別人に見える。
最初、誰かわからなかったほどだ。
こういう人がスリラーをやると本当に怖い。


俳優の力と緻密な演出で丁寧な描写を積み上げていく。
この静けさと不気味さ。一般受けしそうな話ではないし、
カタルシスがあるわけでもないが、独特の緊張感と不安なムードに、
最後まで惹きつけられる。これもまた映画なんだなあ〜。


ちなみに、御曹司は自分ちの敷地内で狐狩りができるほどの
資産家。アマレスチームの援助なんて屁でもない。
見終わってまず頭に浮かんだのは、
「万事お金」という言葉でありました(^_^;)