見果てぬ夢

その後、イチロスは続いているが、イチローのことを考えるのは楽しい。

ひとつ気になっているのは、「サンデーモーニング」で張本も指摘していたが、選手としての唯一の欠点は、長打が少ない、ということだ。

しかしこれも、本当のところはどうなのか?といろいろ考えてしまう。

 

試合前の練習では、柵越えをバンバン連発していた、という話は有名だ。オールスターゲームホームラン競争に出してみたら?なんていう話もあった。

打率が下がるのを覚悟でホームランに徹したら、かなり打てただろう――という人もいる。

そこで、空想してみる。

ある年はそういう打撃に徹して、本塁打王になる!なんてことを。イチローならできそうな気がするところが面白い。

 

しかし、彼はリードオフマンに徹して、安打狙いの打撃を貫いた。

自分の存在価値と役割を知悉し、徹底的に追求したわけで、ホームラン王の夢は、永遠にわからないミステリーとなった。……そんな疑問を残すところも、イチローの凄さであり、奥深さだと思う。

 

それにしても、あの記者会見は面白かった。

答えの一言ひとことのテンションが高く、深い意味が汲み取れるもので、彼の奥深さを見せつけられる思いがした。うかつな質問をした記者は叱られていた。

私も仕事でインタビューはよくやったが、イチローはしてみたいとは思わない。

きっと、「ボーッと生きてんじゃねえよ!」と叱られるに違いない(^_^;)

……まあそれはそれで嬉しかったりしてwww