頭がいいって?

軍事雑誌「丸」を読んでいた小坊のころ。
航空母艦の斜め飛行甲板というのを見たとき、
「これを考えたヤツは頭がいい!」と、感心した。
着艦用の甲板を斜め外側に張り出させることによって、
発艦と着艦が同時にできる。
こういう単純なアイデアこそ、なかなか思いつかないもんだ。
当時としては、軍事的にはノーベル賞クラスの
思いつきではなかったろうか。


このインパクトがあまりにディープだったせいか、
今日にいたるまで「頭がいい人=斜め飛行甲板みたいなものを
思いつく人」という公式が頭のなかに定着してしまった。
政治家やエコノミスト、IT起業家など、いかにも
頭のよさそうな人は多いが、ワタシにはなかなかそう
思えないのである。


こんなワタシだが、いまなら自転車の
「パンクしないタイヤ」を発明したら、頭がいい!と
心底尊敬すると思う。これもなかなか難しいよなあ~。