意地っす。

●やっと『亡国のイージス』読了。
上下2巻・計1100ページは辛かった。しかし後半の盛り上がりは
凄くて、息もつかせない。日本の冒険小説では、1、2を争う
出来ではあるまいか。
その点、映画のダメぶりがよけい目立つ。
たとえば中盤、叛乱を起こしたイージス艦を制圧するため、
ジェット戦闘機や水中スクーター部隊が出動する。
ここはまさに血湧き肉躍る見せ場であり、叛乱側の強さを
見せつける重要なシークエンスなのだが、
映画ではこのへんをすべて省略し、艦内中心のアクションしか
見せてくれない。なのでスケール感がだいぶ小さくなった。
このへんが日本映画の限界か。


ともあれ、大冊を読み終えて自信がついた。
もう『戦争と平和』でも『人間の條件』でも、なんでも
持ってこい!って感じの心境である(例が古っw)。


●この本で思い出したが、「国を愛する態度を養う」って
なんだ!????
態度ってあくまで外見的なものでしかない。言い換えれば
心のなかでベロを出していても、態度がよければOKってことに
なる。愛国心って、外面だけで「ある」ように見えればいいのか?
アホらしくて情けなくて涙が出そうだ。この国の行く末が心配だ。
……こんなオレって、愛国心あるなあ(?)。