青春時代

今回の007は、いわばジェームズ・ボンド青春編であり、
主人公はまだ発展途上人として描かれる。
およそ、古今東西の物語における共通項は、
いちばん面白いのは主人公の修業時代であり、
成長するまでの過程である、ということだ。
偉くなってからは、人間守勢に回ってしまうので、どんどん
話もつまらなくなっていく。
スパイダーマン」が面白いのも、主人公がまだ青春の
真っ盛りにいて、あれこれ悩んだりつまずいたりするところが
ヒーローものとして新鮮だったからだろう。
ずっと成熟した大人の魅力を描いてきたシリーズを
そういう青春回帰企画?にしてしまった
007のプロデューサーは、炯眼だったと思う。


そういえば、「羊たちの沈黙」のレクター博士の若き日を
描いた作品ってどうなったんだろうか?
原作をまだ書いてる段階なのかな?
あの、文字通り「人を食った男」の青春時代、知りたいものだ。
早く書けよ、トマス・ハリス!(^^;)