さらば、知的生産本

「知的ストレッチ入門」(日垣隆)を読む。
およそ知的生産云々と銘打った本には、ほとんど目を
通してきたワタシである。
「知的生産の技術」(梅棹忠夫)を読めば、京大型カードを
大量に購入し(ほとんど使いこなせず)、
「デジタル書斎の仕事術」(山根一真)を読んだあとは
角2封筒をまとめ買いし(いまだ大量に残っている)、
超整理法」(野口悠紀雄)を読んだら、超整理手帳
買い求め(卓上カレンダーとして使うのみ)……等々、
涙ぐましいほどの努力と資力を投入してきたのである。


そんな筋金入りの知的生産オタクたるワタシが、
今回の本から得られたことは……ほとんど何もない。
付箋の使い方や資料の整理など、すでに多くの人が語っている
ことに関して、彼なりの方法論を開陳してはいるのだが、
目からウロコが落ちるほどの新鮮なアイデアはない。
これは、日垣隆のせいではあるまい。
そもそも、即効性のある万人向きの画期的な知的生産の
方法など、あるはずがない……と、あらためて
確認するのみでありました。
でも、似たような本が出たら、
また読むような気がする……(^^;)。