いいんでやんす

大泉Tジョイで、「世界最速のインディアン」を見る。
アメリカ西部開拓時代、騎兵隊を向こうに回して
韋駄天のように走り回って攪乱し、手玉にとった
つわもののインディアン戦士の話……かと思ったら
違ってた(^^;)。


1960年代、ソルトレークシティで行われるレースをめざして、
はるばるニュージーランドから旅立った、実在のライダーの話。
三度のメシよりバイクが好きな主人公にアンソニー・ホプキンス
ここでは敵の頭をかちわって脳みそをすすることもなく、
FBIの見習い女性捜査員をからかう意地悪もしない。
レクター博士と対極にあるような明るいキャラを、
気持ちよさそうに演じている。
おのぼりさんよろしく、アメリカ珍道中が展開されるのだが、
次々に訪れる難局も、なぜか助っ人が現れてすいすいと乗り切る。
主人公の飾らない人柄に、みんな引き寄せられるようにして
協力してしまうのだ。女性にもモテモテ。
これはもう人徳というしかない。
そしてとうとうたどりついたボンヌヴィル。
主人公は、速度記録を更新できるのか? 
無事に生きて戻れるのか?
クライマックスのレースに臨む場面は、涙なしには見られない。


もう若くはないが、彼はいう。「顔にしわはあっても、心は
18歳のままだ」「夢を追わない人間は、野菜みたいなもんだ」と。
いくつになっても、夢に向かって突き進む男の無垢な
かっこよさにしびれました。ワタシも見習いたい……(^^;)。
てことで、本年ベストワン決定!(早いなオイ)