格差社会

NHK-BSでアクターズスタジオ・インタビューを見る。
昨日はダスティン・ホフマン、きょうはアル・パチーノという
豪華版。
アクターズスタジオが、授業料タダというのを初めて知った。
ホフマンが、若い後輩たちに贈る言葉
「将来が分からないって、ものすごく贅沢なことなんだ」。
ワタシも将来は不安なのだが、これって贅沢なのか? 違うよね。
ゴッドファーザーpart3」で、主人公マイケルが
実兄をはじめ多くの人々を殺したのを、懺悔する場面がある。
「いつかコッポラとも話してみたいが、あのシーンは
いらなかったんじゃないか。観客は、主人公のそういうところは
見たくなかったんじゃないか?」とパチーノがいうのには、
まったく同感。あれは蛇足だった。ああいうのは、もっと
問わず語りに描くべきなんだろうと思う。
もっとも、「ゴッドファーザーpart3」自体、蛇足みたいな
映画だったが……(^^;)。


それにしても、あちらの俳優が映画を堂々と芸術と語り、
それでいながら必死に売り込みをかけたり、
「早くヒット作を出したい」とか現実的なことを
言うあたり、日本人のメンタリティと違うなあ、と
いつも思う。売れる人と売れない人では天と地くらい違う、
それこそ〈格差社会〉の最たる業界だもんなあ。
まあ、それこそがハリウッドをたえず活性化させてる
要因なわけだが。