無責任

植木等が亡くなった。
彼の全盛時代、東宝の無責任シリーズや
シャボン玉ホリデーはホントに面白かった。
月曜日は学校で、クレージーの連中のコントをみんなで
再現して大笑いするのが、日課のようになっていたものだ。
「お呼びでない」「こりゃまた失礼」は、日頃よく使った。
高度成長時代の、みんながマジメに働いてるときに
無責任ですいすい世の中を渡る、というコンセプトは
子供心にも衝撃的だった。


しかし、彼は酒も飲まず、きわめてマジメな男だったらしい。
後年それを知ったとき、力道山の民族的出自を知ったのと
同じくらいの衝撃があった。
みんな多かれ少なかれ、別な何かを演じている。
人は表に見えている通りではない……と、ちょっぴり
世の中を知ったような気になった。
そしてきょう、ワイドショーで新たな事実を知った。
彼はAB型だった、というのだ。
うーむ……あの演じ分けは、まさにAB型の二面性そのもので
あったのか。ワタシの周囲のAB型諸氏を想起しつつ、
「なるほどね」とか「まさか」とか、しばし
思索にふけったのでありました(^^;)。