戦争

ヤンキースマリナーズの試合を見ていたら、
三塁ランナーが捕手・城島にかなり理不尽な
体当たりをかまし、これがきっかけで死球のぶつけあいとなり、
選手総出の騒ぎになった。
〈報復の連鎖〉というやつですな。
この人たちって、ほんと好戦的だなあ、としみじみ思う。
死球を与えたとき、日本では帽子をとって謝るのに、
こっちではやらない。謝るのを潔しとしない精神文化が
脈々と息づいている。
勝負だから弱みを見せたら負けだ、という考え方もあろうが、
死球のぶつけあいに至っては、子供みたいで情けなくなる。
これが、いまの引くに引けないイラクの泥沼とだぶって
見えてしまった。


NHKクローズアップ現代は、憲法の話。
10年以上コンビニのバイトで生活している青年が、
こんな状況じゃどうにもならないので、戦争にでも
なってくれたほうがいい……と言ってるのを聞いてビックリ。
現状や社会への不満が、はけ口として戦争に向かう。
絵に描いたような図式である。
格差社会の弊害は、こういうところに現れるのか。
中流が崩壊すると、世の中が不安定になるという説があるが、
まったくその通りだ。
戦争で死んだほうが、生きてる実感がしていい……なんて
若いモンに言わせる世の中は、かなりおかしい。