ドイツ人

カール・ゴッチが亡くなった。
一般的なドイツ人のイメージというと、彼を連想するのは
ワタシだけではあるまい。
一途な頑固さ、マジメさ、研究熱心、たゆまぬ向上心、
科学的合理性……といったイメージは、まさに彼の性格と
生き方そのものだ。
一方で、空気を読めない(読まない?)、協調性がない、独善と
いったイメージもある。よくもわるくも、ドイツ人とは
こうしたものだ、と彼を通して学んだものである。


思えば小学生のころ、初来日のゴッチが吉村道明に放った
ジャーマンスープレックスホールドを、スポーツニッポン
第一面写真で見たときの衝撃……これは一体なんなの?と、
雲のように疑問が湧いて、頭が混乱したものだ。
その技の破壊力と合理性、そしてそれを支える
強靱な体力(&トレーニング)が必要なことが分かって、
ワタシの脳内でドイツ人に対するイメージが
固まったのでありました。
最初に見聞きしたもののインパクトは大きいってことですな。


ちなみに、少しあとに現れたフリッツ・フォン・エリックも
アイアンクローでファンを恐怖のどん底に陥れたが、
彼もナチを連想させる、ドイツ人のある種の不気味さを
体現していたといえる。
もっとも、ホントは彼はユダヤ人だったという、プロレス的
オチがあるのだがw