ﾊｹｰﾝ！

秋葉原の事件で、派遣労働がクローズアップされているが
ﾜﾀｼも去年、派遣に近い仕事を体験して、エライ目に遭った。
一応クリエイティブ関係ではあるが、経験の浅いライターでも
出来る仕事であり、大勢のなかの何分の一として扱われた。
ﾜﾀｼの経験も得意分野も関係なく、用意されたマニュアルに沿って
まとめるのみの単調な仕事｡
それでいて、やたらルールが多く、電話やメールで問い合わせや
確認がひっきりなしに来る。うざい。ストレス溜まる。
そんでもって「安い」ときたもんだ。
とにかく客先の企業の顔色をうかがい、徹底して
ライターを管理しようとする体制が不愉快だった。
いつでも代わりがきくぞ、と言われているような扱いが
もっとも癇に障った。
人はだれでも、「あんたがいなきゃ、仕事にならないから頼むよ」と
言われていたいものだ。たとえ実情は違っても、人間の尊厳とは
そういうものだろう。派遣労働の一端を垣間見て、これは人間性を
損なうものだと思った。第一、ちっとも楽しくない。

ﾜﾀｼはもうその仕事を離れたが、もっと大きなストレスや
鬱屈を抱えながら、多くの若い人たちが派遣として働いていることを
考えると、あんな事件も起こるべくして起こった、と思ってしまう。
……などとたまにはマジメに日本を憂えてみﾏｽﾀw